2025年1月31日〜2月1日にドイツ・ベルリンで開催された『SixDays Weekend Berlin 2025』。

ド派手な照明や演出など、エンタメ性を重視した特異なイベントとして人気を博しており、過去にもMore CADENCEで紹介してきた。

2日間で観客約15,000人を動員したという本大会に、日本から窪木一茂と今村駿介の2選手が参戦。
大会主催者から届いた公式フォトとともに、結果を振り返っていく。

参照:SixDays Weekend Berlin 2025公式リリース(2025年2月2日)

終始「2人1組」

短距離・中長距離どちらも開催されるSixDaysだが、「マディソンを生み出した大会」という背景を今もなお継承しているため、大会の目玉となるのは中長距離種目。
大会中、各選手は2人1組のペアを組み、マディソンやエリミネーション、ポイントレースなどの種目に複数回出場し、2日間2人で獲得した合計ポイント*をもって、総合優勝を目指す。国が異なる選手がペアを組んで出場することも可能だ。

本大会では、窪木・今村でペアを組んでの出場となった。

※厳密には2人の合計ポイントを2分したポイント数(UCI Regulations / JCF EDTION 2025 3.2.227

SixDays Weekend Berlin 2025

各ペアには、即席のロッカールームがインフィールド内に用意される。

日本ペアは5位 ホームのドイツペアが優勝!

世界チャンピオンに複数回輝いたエリア・ビビアーニ(イタリア)やヨエリ・ハビック(オランダ)など、スター選手たちが名を連ね、全12ペア・24選手が出場した本大会。

窪木・今村の日本ペアは、2日間で実施された全種目での最高順位を5位とし、総合順位も5位でフィニッシュ。
悔しくも表彰台入りとはならなかった。

本大会を制したのは開催地ホームのドイツペア、テオ・レインハートとロジャー・クルーゲ。
自国ファンの前で優勝を飾り、大会を大きく盛り上げた。

SixDays Weekend Berlin 2025

(左)フィリップ・ハイネン(右)ヨエリ・ハビック

SixDays Weekend Berlin 2025

(左)エリア・ビビアーニ(右)ミケーレ・スカレテッティーニ

2位にはヨエリ・ハビックとフィリップ・ハイネンのオランダペア、3位にエリア・ビビアーニとミケーレ・スカレテッティーニのイタリア組が続いた。

SixDays Weekend Berlin 2025

リー ソフィー・フリードリッヒ

その他、女子短距離では『2024世界選手権トラック』で出場を見送っていたドイツのリー ソフィー・フリードリッヒやエマ・ヒンツェらが勝利を飾り、自国ファンの声援に応えた。

【引退】有終の美を飾ったテオ・レインハート

『SIxDays Weekend Berlin 2025』で総合優勝を果たしたテオ・レインハートとロジャー・クルーゲ。

SixDays Weekend Berlin 2025

(左)ロジャー・クルーゲ(右)テオ・レインハート

ドイツ代表として数々の大会へマディソンペアとして出場し、2018年・2019年の世界選手権ではマディソン世界チャンピオンに輝いた名コンビだ。

ドイツの男子中長距離を牽引してきた2人のうち、34歳のテオ・レインハートが本大会をもって現役キャリアに幕を閉じることとなった。

大会終了後には、自国ファンの前でレインハートの引退セレモニーも開催され、涙を流す一幕も見られた。
なお、今後はドイツチームの指導者に就任する予定だ。

参照:SixDays Weekend Berlin 2025公式リリース(2025年2月2日)

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