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女子4km個人パシュート
個人パシュートで世界新記録を樹立したのは、エレナ・ヘスタース。2025年1月3日に20歳になったばかりの超若手選手であり、兄のジュールス・ヘスタースとともにベルギーのトラック競技を牽引する選手の1人だ。
予選では「4分45秒531」だったが、迎えた決勝では「4分42秒154」をマーク。0.5秒ほど世界記録を更新する走りを見せた。
選手名 | 国 | 世界記録 | 計測日 |
エレナ・ヘスタース (Hélène Hesters) |
ベルギー | 4分42秒154 4分45秒531 |
2025年1月25日 |
マリオン・ボラス (Marion Borras) |
フランス | 4分42秒730 | 2025年1月3日 |
ヘスタースは主要大会では主にマディソンに出場しており、2024年の『UECヨーロッパ選手権』では優勝を飾っている。
ほかにも、2024年は10代にしてパリ五輪(10位)・世界選手権(8位)にも出場。大舞台での経験も豊富であり、UCIウィメンズワールドチーム「Liv AlUla Jayco」にも所属しトップロード選手としても活動している。
なお、ヘスタースは今大会1kmTTにも参戦しており、予選では1分9秒台を記録。マリス・ヴァンホーヴに次ぐ銀メダルを獲得している。
過去にマディソンでペアを組んだこともあるヴァンホーヴとヘスタース。ロッテ・コペツキーとともにベルギー女子トラック競技を担っていくであろう2人に要注目だ。
2月も「世界記録更新」に期待大
UCIによる競技距離の改定から1ヶ月弱。既に世界記録が更新された女子エリートの1kmTTと4km個人パシュート。“新種目”であるため、今後も複数回にわたり世界記録の更新が期待される。
特に2025年2月は、大いに期待できる一月となるだろう。
というのも日本チームが出場するアジア選手権を含む「大陸選手権」が、2月には3大会も実施されるのだ。
2月に実施される大陸選手権
日程 | 大陸選手権 | 開催地 |
2月11日〜15日 | オセアニア選手権トラック | オーストラリア・ブリスベン |
2月12日〜16日 | ヨーロッパ選手権トラック | ベルギー・デン=ゾルデル |
2月21日〜27日 | アジア選手権トラック | マレーシア・ニライ |
もちろんアジア選手権は詳しくレポートしていく予定だが、各大陸選手権のリザルトも公開予定だ。
引き続きご注目いただきたい。