元トラック競技オリンピックメダリストのテオ・ボスが、母国オランダのBMXレーシングコーチに就任することが、オランダ自転車競技連盟より発表された。
オランダ自転車競技連盟 公式リリース 2024年12月24日
日本の競輪ファンにもおなじみの“オランダの英雄”
テオ・ボスは、トラック競技の世界チャンピオンで5度のメダルを獲得、『アテネ2004オリンピック』ではスプリントで銀メダルを手にしたオランダの英雄。
男子短距離の絶対王者であるハリー・ラブレイセンのデビュー前より活躍し、オランダを短距離最強国へと導いた立役者の1人だ。
日本の競輪でも短期登録選手として活躍、通算30度の優勝を果たすなど強さを見せつけた。
2021年の競技引退後、2022年からは中国トラック競技ナショナルチームのコーチに就任。
既に結果を残していた女子チームスプリントの強化をはじめ、主要大会でのメダル獲得に貢献した。
今回の就任し際し、テオ・ボスは「『ロサンゼルス2028オリンピック』に向けて力になれる」とコメント。あわせて、テクニカルディレクターのウィルバート・ブローキュイゼンは「スプリンターのパイオニアである彼は、我々のBMX選手のスプリント力の強化にも大いに貢献してくれる」というコメントを発表している。
テオ・ボス コメント
中国トラック競技ナショナルチームで、コーチとしての仕事をとても楽しむことができ、多くを学びました。
ハイレベルな環境で多くのチャンピオンを輩出するオランダのスポーツプログラムにおいても、貢献できる自信を得ることができました。
多くの選手から背中を押す言葉をもらうことができ、今回の決断の決め手になりました。
新たな仕事仲間にも満足しており、『ロサンゼルス2028オリンピック』に向けて力になれると信じています。
トラック競技で選手とコーチを経験したことで、トップを目指すには何が必要かを理解しています。それにBMXとトラック競技はトレーニング面で多くの共通点があります。
チームとして素晴らしいものを創り上げ、メダル獲得に向け共に戦います。私たちには出来ると信じています。
テオ・ボスのコーチ就任が、4年後に向けてどのような結果を生み出していくのか。注目だ。