2024UCI世界選手権トラック。女子スクラッチが10月16日に実施された。日本からは垣田真穂が出場。
女子スクラッチ
東京・パリ五輪のオムニアムチャンピオン&前年のスクラッチチャンピオンのジェニファー・バレンテ(アメリカ)、2021、22年にこの種目のチャンピオンとなったスクラッチ職人マルティーナ・フィダンザ(イタリア)、そしてロードで活躍しているロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)など24人が出場した。
女子は10km・トラック40周で競われ、最も速くゴールラインに到達した選手が勝利となる。
レースは序盤にマリオン・ボラス(フランス)がアタックすると、集団から離れて単独で周回を重ねていく。終始ハイペース(平均およそ50km)でレースを進めるが、残り20周を切りボラスがメイン集団に追いつかれ、残り10周から活性化していった。
残り10周、優勝候補のバレンテがアタックしたが、この試みはメイン集団が許さず。息つく暇なくカウンターアタックでマリナ・ガロー(スペイン)が抜け出しに成功すると、このアタックを捕まえに行こうと残り7周辺りで垣田とアニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)、マリア・マルティンス(ポルトガル)の3人が集団から前に出て、追走集団を形成する。
しかし、この3人の思惑が一致しないのか、逃げるガローを捕まえに行くか迷っているような雰囲気を見せる。
残り5周を前に追走の3人がガローに追いつくと、メイン集団も前を飲みこみ、勝負は最後のスプリントへと持ち越される形となった。
激しい位置取り合戦が繰り広げられる中、垣田は先頭付近から集団の中段へと位置を下げていってしまう。
残り2周、前から7、8番手の垣田は選手たちに囲まれるようになって身動きが取れず。そして最終周回では後続の選手たちが一気に上がってくると、垣田にとっては走れるコースが最後まで限られてしまい仕掛けられず。ゴールスプリントでのメダル争いに関わることができずに最終成績を12位とした。
優勝はロードレースで既に数多くのタイトルを獲得しているロレナ・ヴィーヴェス(オランダ)。2位がジェニファー・バレンテ(アメリカ)、3位はアリー・ウォラストン(ニュージーランド)となった。
選手名 | チーム | ||
1位 | ロレナ・ヴィーヴェス | WIEBES Lorena | オランダ |
2位 | ジェニファー・バレンテ | VALENTE Jennifer | アメリカ |
3位 | アリー・ウォラストン | WOLLASTON Ally | ニュージーランド |
12位 | 垣田真穂 | 日本 |