2024UCI世界選手権トラック。男子チームパシュートの5人(松田祥位、河野翔輝、今村駿介、兒島直樹、窪木一茂)が僅差の勝ち上がりを制して銅メダル決定戦へと進出を果たした。

男子チームパシュート

デンマークで開幕した2024UCI世界選手権トラック。大会初日に男子チームパシュートが1回戦まで行われた。世界一、栄光のアルカンシェルを求めて参加したのは11チーム。日本からは松田祥位、河野翔輝、兒島直樹、窪木一茂(並び順)の4人がチームを組み予選に挑んだ。第2走の河野は世界選手権初出場となる。

予選⇒1回戦⇒メダル決定戦と勝ち上がるレース。予選は4kmのタイムトライアル、その後はホームとバックで分かれ、4kmのタイムを競うか、どちらかのチームに追いついた時点で勝ちとなる。

【チームパシュート(団体追抜き)】これでわかる!トラック競技初心者のためのルール解説・動画

予選

新たな布陣で挑む日本チームは11チーム中9番目に出走。
第1走は松田祥位、続いて河野翔輝、兒島直樹、窪木一茂の並びで進む。

これまではレースの折り返しとなる2kmを過ぎたあたりで松田が離脱していたが、予選では3km通過時まで粘り隊列を離脱。
残るは河野、兒島、窪木の3人。残り2周となったところで窪木が先頭になると窪木が出力を上げていく。しかしここで河野が離れてしまうと窪木が単独で先頭、大きく遅れて河野と兒島となり隊列が崩壊してしまう。

何とか粘りフィニッシュラインを迎えた日本チームのタイムは3分57秒300。全体の6位のタイムで1回戦進出を決めた。

予選トップはイギリス、2位にデンマーク。上位2チームが3分40秒台を刻み、3位には3分55秒084でスイス。尚、優勝候補に名が挙がっていたイタリアが予選の走りで落車し、再走したものの最下位となって予選で姿を消す大番狂わせが起こった。

予選結果PDF

1回戦

予選から河野に代えて今村駿介が入り、銅メダル決定戦を目指す日本チーム。
第1走に松田祥位、続いて今村駿介、兒島直樹、窪木一茂で1回戦に臨む。ここからは対戦となり、相手は予選7位のカナダ。日本チームはこの対戦に勝ち、決勝進出の2チーム以外の6チームの中で2番目までのタイムを出せれば銅メダル決定戦へと進むことが出来る。

レースは第1組。終始日本がリードする展開となったが、驚いたのは終盤だった。
松田の離脱後、残り5周程度から前に出てきた窪木は、徐々にペースを上げていき、今村と兒島を引き連れて走っていく。いつ交代をするのかと思っていたが、そのまま交代をせず、そして最終周回では後ろの2人がついてこられないほどの出力を見せて、先頭で走り切ってしまった。

日本はカナダに先着し、フィニッシュタイムは3分54秒826を記録。
最終的に全体4位となる好タイムとなり、銅メダル決定戦進出を決めた。

銅メダル決定戦の相手はドイツ。レースは日本時間10月17日 深夜2時30分頃に実施される予定となっている。
男子チームスプリントの銅メダル獲得に続き、男子チームパシュートでの連続のメダル獲得に期待したい。

1回戦結果PDF
決勝&銅メダル獲得戦スタートリストPDF

【日本時間入り/10月16日〜】『2024世界選手権トラック』大会タイムスケジュール

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