10月16日よりデンマーク・バレラップにて開幕した『2024世界選手権トラック』。
大会5日目に実施された男子マディソンには、日本から今村駿介・窪木一茂コンビが出場した。
男子マディソン
200周50kmで争われる男子マディソンには、18チーム36人がエントリー。
パリオリンピックで素晴らしいレースを見せた日本の今村駿介・窪木一茂をはじめ、開催国デンマークのニクラス・ラースン&ミカエル・モルコフらが出場した。ミカエル・モルコフは今大会で現役引退を表明しているため、開催国の英雄の引退レースに観客の声援が鳴り響くレースとなった。
苦しい展開の日本チーム
レースは男子のレ―ス特有のハイペース。交代した選手たちが全速力で駆け巡っているような平均時速59kmの戦い。前半は開催国のデンマーク、そしてベルギーが存在感を見せていき、ドイツ、ポルトガルがラップ(メイン集団の1周追い抜き、+20ポイント)をして大きな動きを見せていく。
日本チームは要所で良い位置にいるものの、多ポイントを獲得することはできずに周回を重ねていく。100周あたりでメイン集団に追い抜かれてしまった日本は-20ポイントにもなり苦しい展開となった。
後半は……アタックが無い周回があったのか? と思ってしまうほどのアタック合戦。
暫定で上位のベルギー、デンマーク、ドイツ、オランダ、ポルトガルなどがレースを作り、ポイントを加算していく。日本は後手に回り、なかなかアタックできない状態が続く。
上位陣で唯一の2回目
残り70周を切るとドイツが2回目のラップとなるアタックを決める。このラップが決め手となり大きくリードをし、最後までリードを保って優勝を遂げた。
激しい2位争い
会場が盛り上がったのは2位、3位争い。暫定2位のデンマークは57ポイント、暫定3位のベルギーは56ポイントと1ポイント差でメダルの色が変わる両者が最後にスプリントでデッドヒートを見せる。
最終周回で横並びとなった両チームだったが、ベルギーが直接対決を制して3着4ポイント、デンマークが4着2ポイントを獲得。
最後に開催国デンマークが逆転されてしまう形になったが、観客の声援で会場が壊れるかと思うほどの盛り上がりを見せて、この大会の最終種目となるマディソンの幕を閉じられた。
日本は最終成績を10位として、この種目を終えた。
チーム | 選手名 | ポイント | ||
1位 | ドイツ | ロジャー・クルーゲ リア リン・トウデンベルグ |
KLUGE Roger TEUTENBERG Tim Torn |
76 |
2位 | ベルギー | リンジー・ド ヴィルダー ファビオ・ファンデンボッシェ |
de VYLDER Lindsay van den BOSSCHE Fabio |
60 |
3位 | デンマーク | ニクラス・ラースン ミカエル・モルコフ |
LARSEN Niklas MORKOV Michael |
59 |
10位 | 日本 | 今村駿介 窪木一茂 |
-7 |