10月16日よりデンマーク・バレラップにて開幕した『2024世界選手権トラック』。
大会3日目の1kmタイムトライアルの模様をお伝えする。
男子1kmTT
1kmを如何に速いタイムで走れるか。
シンプルにしてハードなこの種目に、日本からはなんと前日スクラッチでアルカンシェルに輝いた窪木一茂がエントリー。そのほか、ハリー・ラブレイセンをはじめスピード自慢の計23人が出場した。
なお、1本走っただけでも強烈な痛みに苦しむこととなる種目だが、世界選手権では予選上位8選手が同日に実施される決勝に挑む(1日に2本走る)というスケジュールで行われる。
予選
窪木は予選の2番手として出走。タイムを1分01秒712として他の選手たちの結果を待つ。
窪木の次にはハリー・ラブレイセン(オランダ)が出走。パリ2024大会の出場種目全てで金メダルを獲得した現役最強の選手に会場中が注目した。
レースがスタートすると、ラブレイセンの1kmタイムトライアル挑戦は周回を刻むごとに暫定トップタイムを刻んでいき、フィニッシュタイムは57秒468。予選トップのタイムで決勝進出を決めた。2位には前年の覇者ジェフリー・ホーフラント(オランダ)が入り、3位は58秒667でジョセフ・トルーマン(イギリス)となった。窪木は15位で予選を勝ち抜くことは出来ず。
決勝 やっぱりラブレイセン
8人が残った決勝はタイムの遅い順にスタートしていき、最後に予選トップのラブレイセンが出走するドラマチックな形となる。
ラスト3人、トルーマンが58秒669と好タイムを記録。流石のトルーマンでも2本目では、タイムが伸びなかった。
ジェフリー・ホーフラントは58秒252と、トルーマンを上回るタイム。とはいえ57秒台で走った予選と比べると、やはりダメージを抱えての出走となったことがうかがえた。
最終走者はハリー・ラブレイセン。どれだけ凄いタイムが出るのかという観客の期待を一身に背負い、1周毎に大歓声を浴びる。フィニッシュラインを通過すると、タイムは57秒321。
「予選タイムをコンマ1秒更新」という驚異のタイムで、自身初の1kmタイムトライアル優勝を遂げた。
レース後には「明日のスプリントは脚が辛いかもしれない。でも明後日には大丈夫になっているから明日を耐えるだけだね」とコメントしている。
選手名 | チーム | タイム | ||
1位 | ハリー・ラブレイセン | LAVREYSEN Harrie | オランダ | 57.321 |
2位 | ジェフリー・ホーフラント | HOOGLAND Jeffrey | オランダ | 58.252 |
3位 | ジョセフ・トルーマン | TRUMAN Joseph | イギリス | 58.669 |