10月16日よりデンマーク・バレラップにて開幕した『2024世界選手権トラック』。
大会2日目に、女子スプリントの予選-準々決勝までが実施された。
女子スプリント
日本からは佐藤水菜、梅川風子がエントリー。そのほか、前日のチームスプリントで優勝したソフィー・ケープウェル(イギリス)、パリ2024大会銅メダリストのエマ・フィヌカン(イギリス)ら31人が出場。
予選は助走ありの200mタイムトライアルで実施され、タイム上位28人が勝ち上がり。その後は2回戦まで1本勝負の対戦、準々決勝以降は2本先取の対戦となる。
予選 200mFTT 佐藤が僅かにシードに届かず
上位4人までが2回戦へとシード権を得る予選。佐藤のタイムは10秒552で5位、梅川のタイムは10秒790で10位。佐藤は僅かにシード権獲得には届かない結果となった。
順位 | 名前 | 国 | タイム |
1 | エマ・フィヌカン | イギリス | 10.377 |
2 | ソフィー・ケープウェル | イギリス | 10.382 |
3 | ケイティー・マーシャン | イギリス | 10.431 |
4 | マチルド・グロ | フランス | 10.464 |
5 | 佐藤水菜 | 日本 | 10.552 |
10 | 梅川風子 | 日本 | 10.790 |
1回戦 梅川がまさかの
佐藤は予選28位のアニス アミラ・ロシディ(マレーシア)との対戦を捲って制し2回戦進出を決める中、梅川は予選23位のアレシア・マケイグ(オーストラリア)と対戦。
後ろからプレッシャーをかけていく梅川が最終周回に向かって踏み込んでいくと、同じペースでお互いの距離をキープしていくマケイグ。
最終周回では両者がフルスロットルで駆けていくが、距離はなかなか縮まらずに最終ストレートへ。梅川が徐々に追い上げていき、最後は両者がほぼ同時にフィニッシュ。
しかし僅差でマケイグが逃げ切り先着。梅川は2回戦進出は成らなかった。
2回戦
佐藤の相手は予選12位のクララ・シュナイダー(ドイツ)。この勝負は佐藤がスピード差を活かして前方で相手を寄せ付けずに先着。準々決勝へと駒を進めた。
準々決勝 2022世界チャンピオンとの戦い
ここからは2本先取で勝ち上がりとなる準々決勝。佐藤の対戦相手は予選4位、この種目の2022年世界チャンピオンのマチルド・グロ(フランス)。レース前の佐藤が語っていたが、グロには一度も勝ったことがないとのこと。強豪との対戦となった。
1本目は佐藤が後ろから攻める形でレースが進んでいく。最初の1周はお互いが睨み合うような形でゆっくりと進んでいくが、レースが本格的動き始めたのは残り1周半。グロがスピードを上げ始めていくと自転車2つ分ほどの差でグロを追っていく佐藤。最終周回に入る時には後ろでトラックの傾斜を利用し勢いを付けて差を詰めていく。
最終スプリント体制に入ると、佐藤が残り半周を切ってグロに並びかけ、同時にホームストレートに入るが外から伸びたのは佐藤。元世界チャンピオンから1本目を得る結果となった。
2本目は佐藤が前となってレースが進む。上手く距離を保ちながらレースを進める佐藤は最終周回でフル加速するとグロに並びかけることを許さず先着。強敵をストレートで下し、準決勝進出を決めた。
尚、女子の準々決勝~決勝のレ―スは現地18日、大会3日目に実施予定となっている。佐藤の対戦相手は予選1位のエマ・フィヌカン。2022の世界チャンピオンの次は2023の世界チャンピオンが相手となり、タフな戦いになることは間違いない。