6位:小原佑太
昨日から連戦で疲れがありましたが、走るからには自分の全てを注ぎ込んで、少しでも上の順位を目指していました。当初の目標は準々決勝進出。それを達成できたのは良かったです。
準々決勝は自分よりタイムが上の選手で、格上選手相手だと周りからは見えていたと思います。でもやるからには同じ立場、同じ条件、同じ人間だと思って、自分の全てを出し切れば勝てると思って戦えたと思います。スピードは相手の方が上なので、スピード勝負の展開にならないように意識してやっていました。結果としては負けてしまいましたが、自分らしいレースができたと思います。
Q:高校から競技を始めて、ここまでを振り返っていかがですか。
楽な道のりではありませんでした。競技を始めた頃、高校生の頃は普通の子だったと思います。それが努力を続けることでオリンピックまで来ることができて、そういったことを今の高校生や中学生、これから競技を始める子たちに伝えていけたらと思います。
Q:オリンピックという舞台はいかがでしたか。
メダルを目指してきたので、一番大きな思いは悔しさです。でもその中に後悔は……無いわけじゃないんですけれど、チームスプリントに3人で挑めることができて本当に良かったと思いますし、チームスプリントがなければ出場もできなかった。チームの2人にはとても感謝しています。この空気、この雰囲気を楽しむことができたのは2人のおかげでした。
次のオリンピックを目指せる年齢ではあると思うのですが、目指すかどうかは自分の中で決めていません。続けるにしろ続けないにしろ、次の世代の糧になるよう、今回の経験を全て伝えられるよう、日本に帰ったら動いていきたいと思います。
7位:太田海也
自分の得意種目であるスプリントで金メダルを目指してきた分、今回の順位は納得のいくものではありません。心も体も万全の状態で来て、それでも世界の壁を感じました。次のケイリンはそういった部分も活かして戦っていけたらと思います。力は出し切れましたが、それでも世界の中ではこの順位。結果を受け止めてもっと強くなりたいです。
Q:降格の措置もありました。
勝ちを確信していましたが、技術の甘さを咎められました。力を発揮できた分とても悔しいですが、自分に非があることを認めてさらに強くなっていかなければならないと感じました。僕にハリー・ラブレイセンくらいの強さがあればこういった失格も取られなかったと思うので、より世界と差をつけて戦う必要があると感じます。
Q:そこからどのように切り替えましたか?
脚がいっぱいいっぱいの中、ラスト1本まで時間も限られていました。あまり切り替えることはできなかったのですが、目の前のレースに集中する形でした。応援してくれる人がいたので、走り切りたいという想いだけでした。3本目で勝ちきれなかったのが自分の弱さです。最後は脚力でも負けてしまった感覚がありました。
Q:この大会はどのような経験になっていますか?
「オリンピックはレベルが上がる」と思ってきて、でも自分が思っていた以上に世界はレベルが上がっていました。自分自身も高めてきましたが、それでも全然足りなかった。それが身に沁みてわかりました。世界は9秒1を切るタイムを出す中で、自分は9秒3。金メダルを争うところにはちょっと遠かった。もっともっと高みを目指して次のオリンピックも目指していけたらと思います。
次のレース予定
トラック競技5日目は8月9日、日本時間21:00からスタート。女子スプリント、男子スプリント、女子マディソンが行われる。
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