2024年8月7日、パリオリンピックの自転車トラック競技女子ケイリン種目が開催され、日本からは佐藤水菜&太田りゆがオリンピックに初めて出場した。

7日は1回戦と敗者復活戦のみのレースとなったが、佐藤が2着で1回戦を、太田は敗者復活戦を1着で次の日のレースへと勝ち進んだ。2人のオリンピックデビューとなったレースの模様をお伝えする。

ケイリンとは?

日本の「競輪」がルーツの種目。なお日本から出場する佐藤水菜&太田りゆはともに競輪選手。

トラックの6周の着順を競うレース。3周までは先頭誘導をする「ペーサー」が先頭を走り、風除けをしながら全体のスピードを上げていく。

ペーサーが離脱すると、残り3周のスプリント勝負!選手それぞれの得意分野、作戦が巧妙に絡み合う種目。

知ってた?競輪とケイリン(KEIRIN)はまったく違う競技!それぞれの特徴・見どころとは

1回戦

太田は2組、佐藤は4組で出走。各組2着までが2回戦へ。それ以外は敗者復活戦へと回る。

太田の組にはヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)、ローリン・ジェネスト(カナダ)など強豪が同組になった。レースがスタートすると、太田は4番目の位置で周回を重ねていく。オリンピックの舞台での初レースとなった太田、まずは積極的に動いていくと、残り2周の時点で先頭と並走する形に。

外から上がってくるヘッティ・ファンデヴォウに注意を払っていると、内側から他の選手に攻められてしまい、行き場を失って後退してしまう。最後まで前に出れずに5着で敗者復活戦へと回ることになった。

佐藤は4組。元世界チャンピオンのニッキー・デグレンデル(ベルギー)、東京2020でスプリント金のケルシー・ミシェルなど、佐藤の組にも強敵が入る。レースは最内となった佐藤。初のレース直前にはTVカメラ前でVサインも見せる冷静さを見せる佐藤。レースが始まると先頭となりペーサーの後ろで加速していく。

レースは残り2周で佐藤は先頭を譲って4番手。前方の3人が外に張っていたため、大外から加速ぜざるを得なくなった佐藤だが、最終周回の4コーナーで驚異の加速。デグレンデルとの僅差の勝負で2着となり、準々決勝進出を決めた。

1回戦リザルトPDF

1回戦敗者復活戦

敗者復活戦は3組。各組2着までが準々決勝に復活する。太田は3組となり、相手には元500mタイムトライアルチャンピオンのタキ マリー ディヴィン・クアメ(フランス)など。

レースはペーサー退避の直前から動き出す。先頭の太田をめがけてステフィー・ファンデルピート(オランダ)が仕掛けてくると、残り2周でクアメが先頭、2番手にファンデルピート、そして上手く合わせた太田が3番手となる。残り1周でファンデルピートが更に仕掛けていくと、合わせて前に出たのは太田。最終ストレートではファンデルピートを外からかわして1着となり、準々決勝進出を決めた。

敗者復活戦リザルトPDF

選手コメント

1/2 Page