太田海也
Q:本日のスプリント種目を振り返っていかがですか?
とても長い1日でした。予選のハロン(200mFTT)から始まり、日本新記録を出すことはできましたが、目標としていた9秒2には届かなかったです。世界のレベルの高さを痛感しました。
対戦では1度敗者復活戦に回ってしまい、気持ちが切れそうになるタイミングもありました。でも「自分は強い」と信じて戦って、明日のレースにつながるようなレースができて良かったと思います。
Q:戦略はどのようなものがあったのでしょう?
確実に1本1本ミスなくこなすことを意識していました。でも気持ちの部分で守りに入るようなレースをしてしまったことが、敗者復活戦に回ることになった原因でもあります。そういった部分をケアしながら準々決勝へ上がることができました。
Q:昨日のチームスプリントから一夜明け、気持ちの切り替えの面はどうでしたか?
メダルを目指していた中での5位という結果に、思った以上にショックを受けているなと感じました。昨日の夜はうまく寝付けなかったです。今日のハロンで世界との差を痛感することになりましたし、気持ちとしては良いスタートではありませんでした。でも繋げることはできたので、良かったです。
Q:明日に向けての想いを聞かせてください。
1本1本を「オリンピック最後のレース」だと思って、力を全部出し切っていきたいと思います。積極的に走っていけばメダルに届くと思うので、悔いのないオリンピックにしたいと思います。
小原佑太
Q:準々決勝に進出となりました。
オリンピックという舞台を自分が明日楽しめることに対する喜び、そして一安心、という心境です。
Q:合計7本走りました。
1本1本集中して走りました。終わった後には脚の痛みがありましたが、オリンピックの声援や雰囲気がとても楽しく、リカバリーに入るとすぐに脚の痛みを忘れることができました。すぐに次の1本に集中できたと思います。
Q:毎回敗者復活戦に回ることになりましたが、気持ちの部分はいかがでしたか?
「負けたままでは悔しい」という思いもありましたし、負けて、勝って、を繰り返す中で、日本から応援に来てくださってる方と一緒にオリンピックを楽しめたようにも思います。
Q:もともと、予選でベストを出したとしても通過ギリギリのタイムだとお話しされていました。結果としては日本記録を更新し、ベスト8まで勝ち上がりです。
日本で計測した自己ベストは9秒660でした。実際、今回の予選結果を見ても上がるか上がれないかのボーダーのタイムでしたね。
オリンピックに出るからには自分史上一番のタイムで走りたいという気持ちもありましたし、脇本雄太さんの日本記録を更新したいという気持ちが強くありました。昨日のチームスプリントで調子の良さはわかっていたものの、ちょっと疲れを引きずっている部分もありました。一瞬とはいえ日本記録を持つことができましたが、もっとリカバリーして良い状態だったらより上のタイムだったのかもしれないと思います。
そういう思いを持ちつつ対戦に臨んで、やっぱり最初の方は体がうまく動かない部分もありました。でも勝って負けてを繰り返していく中で、自分の本来の動き、持ち味のロングスパートを発揮できるようになっていったと思います。
Q:最後の1本、どのような作戦でしたか?
直前にジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)に「対戦相手の2人は疲れているように見えるから、チャンスがあったら思いっきり行け」と言われました。レース中に顔色を伺うと、ちょっと疲れているような、消極的なレースだと思ったので、自分から仕掛けていきました。合わせてくるようなら相手を使っていこう、と思っていたので、うまくそれがハマったなと思います。
Q:明日に向けて、意気込みを聞かせてください。
明日もハードなレースが続くと思いますが、とりあえず今は帰ってしっかりリカバリーをしようと思います。少しでも良い順位を獲れるよう頑張ります。
次のレース予定
トラック競技4日目は8月8日、日本時間17:00からスタート。男子オムニアム、女子ケイリン、男子スプリントが行われる。
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