男子チームスプリント予選

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第1走:長迫吉拓

Q:日本記録が出ました。

ゴールした瞬間は嬉しい気持ちもありましたが、全体の4位ですし、他のチームもかなりレベルが上がっています。喜んでいる場合じゃないな、と感じます。

Q:スタートについてはいかがですか?

自己ベストを出すことができました。世界最速と言われる17秒0を出せたことは良かったのですが、もうひとつギアをあげていかないと明日(6日、1回戦〜決勝)は勝負できないのかなと思います。

Q:1回戦は開催国フランスと当たることになりました。

去年の世界選手権(2023)も1回戦でフランスに当たって、歯痒い思いをしています。いつもは1回戦、決勝と続けて行われますが、今回は1回眠ってイチからやるということで、誰しも気持ち的に崩れる部分があると思います。そこを崩さず、繋げていきたいと思います。

Q:「最後のオリンピック」と話してらっしゃいましたが、いよいよ残り2レースです。明日にかける想いを聞かせてください。

3回目のオリンピックでようやく「メダルを狙える位置」でオリンピックに来ることができました。選手村から過程もすべて、オリンピックを楽しめていると感じます。このスペシャルな舞台でしっかり力を出せていることが「3回目」だなと思いますし、しっかりとあと2本走りたいと思います。

Q:これまでのオリンピックと感覚・感触は違いますか?

BMXレーシングは走ってみないとわからない部分があります。トラック競技はタイムという基準があるし、今日はそれをクリアすることができました。今日の基準を、また明日クリアできればと思います。

Q:バンクの感触はどうですか?

かなり走りやすいです。高速バンクだと思います。

第2走:太田海也

太田海也, トラック日本代表内定選手壮行会, サントムーン柿田川

Q:日本記録を更新しましたね。

ここに向けて半年くらい調整してきましたし、バンクのコンディションも良く、最低限のことをした上で日本記録が出たのだと思います。まだまだ可能性は無限にあると感じます。体力は明日急に上がるということはありませんが、まだ技術的な部分でタイムを稼げる。改善すればオランダやイギリスに迫れるんじゃないでしょうか。

Q:具体的にどのような点ですか?

2年前の世界選手権で1走の選手を交代ラインの前に抜かしてしまい、失格になりました。それを払拭するような走りを今日できたので、明日思い切って走れば新記録が出ると思います。

Q:オリンピックの雰囲気はいかがですか?

持つ力を出すことはできたと思いますが、持つ力以上のものは出なかったと感じます。明日にはオリンピックのパワーを感じたいです。オリンピックの舞台でも思った以上に緊張せず、力を出せているので、今回は攻めていけると感じます。

さまざまな方のサポートでここに立てているので、しっかり結果で恩返ししたいです。3日前の事前練習の時に突っ込まれて少し怪我をしていますが、擦過傷程度で問題なく走れています。

Q:長迫選手のスタートも良かったですね。

これまでもだいぶ速かったのですが、余裕を持って後ろにつくことができました。逆に言えば、このスピードでも余裕が持てるということは、その後の部分でもっとタイムが改善できるということだと思います。自信になる1本でした。

Q:目標タイムはどこでしたか?

42秒前半、42秒0を狙っていたので、あと少し。個々の細かいところを改善すれば41秒台もいけるんじゃないかと感じています。僕たち自身も楽しみにしているところです。

Q:周りもレベルが高いタイムでした。

他のチームは技術的に改善するところがないように思います。逆に言えば日本チームは(改善点があるぶん)伸び代がある。希望が持てると思います。メダルを獲る光景だけをイメージして、明日に備えます。

第3走:小原佑太

Q:ゴールして日本記録と聞いた瞬間、いかがでしたか?

朝の段階で出る感じはしていました。目標通りというか、明日が楽しみです。

Q:ご自身の走りを振り返るといかがでしょう。

最初に着けない(離れてしまう)と後々厳しくなります。それ以外は良い走りができたと思います。

Q:バンクの印象はどうですか?

今回が2回目ですが、走りやすいバンクです。調子としてもまずまずだと思います。

Q:初めてのオリンピックはいかがですか?

確かにオリンピックは特別なものですが、いざ走ってみると「いつもの大会」と変わらないような感覚もあります。知っている緊張感の中で走れたので、オリンピックに飲まれる、ということはなかったなと思います。緊張自体はしていますが、思った以上に冷静にいけました。自分のやってきたことを信じられたことが要因かなと思います。

Q:1回戦に向けて意気込みをお願いします。

2位のイギリスとは0.3秒しか変わりません。そこより上を目指せると感じたので、まずはメダル争いに勝ち上がれるよう、明日の1本目に集中します。

次のレース予定

olympic day2

日本チームの明暗が分かれる勝負のレースは6日(日本時間7日 1:59)から。1回戦で対決するのは予選5位のフランス。このレースに勝てば、銅メダル獲得戦進出が確定する。

皆で日本代表を応援しよう。

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