ついに開幕を迎えたオリンピック。
日々熱戦が繰り広げられており、来週からはいよいよトラック競技もスタートする。

深夜、テレビや配信にかじりついている方も多いのではないだろうか。

できることならば、この熱狂を直に体感したい。
そんな思いから、軽い気持ちで調べてみると……

あれ、意外とホテルが安い?

オリンピック開催のたびに話題となる宿泊施設問題。
パリ大会においても、今年の1月頃には「ホテルに空きがない、あっても異常に高い」と噂になっていたのを耳にした方もいるであろう。

しかし、今見てみるとどうだろう。

オリンピック公式サイトにリンクされている「airbnb」から検索すると、パリの中心部でも1泊1万円台で泊まれる施設が多数予約受付中。

オリンピック公式サイトからも見られる「airbnb」の空き状況・料金の画面キャプチャ

そのほかのサイトで検索してみても、4つ星ホテルが2万円台で空きがあったりする。
ロイター社によると、「オリンピック需要が想定を下回り、値下げが行われている」とのことだ。

ちょっと待って、じゃあ飛行機は?

では飛行機はどうかというと、こちらも普通に取れてしまう。
8月5日(月)に成田発、8月12(月)にパリ発の飛行機で検索をしてみたところ、10〜20万円台で販売されている。

驚くなかれ、エールフランスの直行便ですら158,490円という金額で空きがあった。

エールフランス予約画面キャプチャ

最大の難関は競技チケット。でも裏技も

問題になるのはチケット。
オリンピックの公式サイトではリセールが実施されているが、トラック競技に関しては残念ながら8月1日時点では販売が確認できない。

オリンピックチケットリセール販売画面キャプチャ。競技や日程で絞って検索が可能

しかし、閉会式をはじめ多くのチケットがリセールに出されている。
リセールで販売されているチケットは日々変動しているようなので、もしかしたらトラック競技のチケットが出される可能性もあるかも?

仮にチケットが手に入らなかったとしても、パリ市内には各区に屋外スクリーンが設置されたファンゾーンがあり、そこで無料観戦ができる。

特にトラック競技の会場であるヴェロドロームが位置するサン・カンタン=アン=イヴリーヌには、巨大なファンゾーンがオープン。
大きなモニターはもちろん体験アトラクション、フードトラックなどもあり、競技場のすぐそばで、野外フェスのような最高の雰囲気で観戦できるはずだ。

これは、普通に行けてしまうのでは?

なんだか現実味を帯びてきた。
8月5日(月)に出発、閉会式を見て8月12(月)の便で帰ってくる場合、

飛行機(8/5日本発→8/12 パリ発):158,490円
ホテル(8/5-8/12 7泊):128,047円
閉会式(カテゴリーC):600ユーロ(約100,000円)

最低限かかる費用は38万円強。

ここからさらに現地での食事や雑費、他の競技を見る場合のチケット代もかかるため、決して安い金額ではない。
ただ、100年ぶりのパリでのオリンピックを、ふと思い立って現地で体感できると考えたら、全然アリなのでは?

太田海也, 2024パリオリンピック 自転車トラック競技日本代表候補選手発表記者会見

責任は負いかねます

これらは、記事執筆時点での参考価格。
実際に敢行する猛者がいらっしゃる場合、慎重に検討と精査をいただきたい。

だが、来週の有給をもぎ取り、同僚に「ちょっとオリンピック見てきますわ」と告げ、颯爽と飛び立つことが(ハード面では)可能であることは間違いない。

幸いなことに、日本とパリの時差は-7時間。
深夜・早朝は仕事に充て、昼間はオリンピック観戦というエクストリームなワーケーションも可能だ。

ぜひ、トライしてみていただきたい。

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