パリオリンピック直前合宿をフランスのルーベで行っている自転車トラック競技日本代表選手たち。合宿地にて、長迫吉拓選手にオリンピック直前の「今の声」を聞かせていただいた。

いざ!3度目のオリンピックへ

長迫吉拓, NAGASAKO Yoshitaku, JPN, 男子チームスプリント 決勝, MEN'S Team Sprint Final for Gold, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

Q:いよいよオリンピックとなります。

緊張とワクワク、それからよくわからない、言葉にできない感情があります。

Q:過去2回のオリンピックはBMXレーシングで出場。種目を変え、3回目のオリンピックですね。

BMXで出ていた時とは感覚が違います。これまでは個人種目でしたが、今回はチーム種目で、そこに違いを感じます。

Q:日本からもさまざまな応援の声が届いているかと思います。

これまでも「結果で恩返ししたい」と思ってきました。今回こそはメダルを持って帰れそうな気がするので、恩返しできたらと思います。

Q:直前合宿も終盤かと思いますが、ここまで順調ですか?

ルーベに来てトレーニングしていく中で感覚を掴めてきました。意識するところも変わった感じがして、良い感じになっていると思います。

Q:スタート前に後輪を拭いている姿をお見かけしました。

こっち(ルーベのバンク)では滑る感じがあるんですよね。拭かなくても滑らないとは思うのですが、自分の気持ち的に「絶対滑らない!」と思えれば100%を出せる。だからあれは気持ちの問題です。

「待ち遠しい」オリンピックにしたい

長迫吉拓, NAGASAKO Yoshitaku, 太田海也, OTA Kaiya, 小原佑太, OBARA Yuta, JPN, 男子チームスプリント, MEN'S Team Sprint, 2024トラックネーションズカップ 香港, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Hong Kong

Q:ここまで、やるべきことをやれましたか?

これまでのオリンピックでも自分のできることを出し切ったと思います。今回は今までよりさらに準備ができたと思うので、あとは自分を信じて戦うだけです。

Q:本番にはどのような気持ちで臨みたいですか?

ちょっと前までは「あと1ヶ月だ」「あと1週間だ」と考えていました。いよいよ「開幕だ」というところになって、時間の流れがとても早く感じます。そう思っていますが、そこにはオリンピックへの恐れがあるのかなと思うんです。でも何か楽しみがある時……例えば遠足に行くとか、何かを買ってもらえるとかがあれば、待ち遠しいと思うんです。

だからオリンピックのその日を「楽しい」と思うようにできればしっかり迎えられると思うので、ビビらず準備して行けたらと思います。

Q:当日に史上最高のパフォーマンスを出すためには何が必要だと思いますか?

リスクを背負って全力を出すことなのかなと思います。結果が出るときというのは、リスクや失敗と紙一重。そこでしっかり勝負をできるようにしたいです。

あの頃の自分に今の自分を

長迫吉拓 提供写真

Q:パリで成し遂げたいことはなんですか?

これまでの自転車人生、現役最後のオリンピックになると思います。小さい頃、BMXを始めた頃の自分はトラック競技をやるなんて思っていなかっただろうし、最後のオリンピックがここだとも思っていなかったでしょう。でも本当に、自転車で走れてよかった。それが体現できる大会になれば良いなと思います。

Q:最後に、応援してくださるみなさまへのメッセージをお願いします。

自分が欲しかったメダルが、あともう少しで獲れそうです!その瞬間をぜひ見てください。応援よろしくお願いします。