パリオリンピックが月末に迫った2024年7月9日、IOCは個人中立選手(AIN)として出場資格が確認され、招待された選手を発表。自転車競技にはロードレースに4選手が出場見込みとなった。

ウクライナへの侵略行為に対する制裁

ロシア政府によるウクライナへの侵略行為、その侵略行為を支援するベラルーシ政府に対し、UCIをはじめとしたスポーツの公的機関は非難の立場を取り、ロシア・ベラルーシのパスポートを持つ選手の大会への出場を制限してきた。

とはいえ、非難するべきは政府であり、選手個人に責はない。パリオリンピックにも、厳しい条件があるものの、何人かの対象国選手が出場できることになっている。

UCIがウクライナへの支援を継続、ロシア・ベラルーシ選手の出場機会を一部承認/UCI理事会

チャンピオンズリーグに出場したハンナ・ツェラクら4人

軍・治安部隊のスポーツクラブに所属する選手の公式リストなど、さまざまな情報源を元に審査された選手たち。それらを経て「参加資格がある」と宣言され、パリオリンピックへの招待を受諾したのは以下の4選手。いずれもロードレース種目への招待となる。

ロシア男子

グレブ・シリーチャ(Gleb SYRITSA)

※ロシアの男子選手アレクサンドル・ヴラソフ(Alexandr VLASOV)も招待を受けたが、辞退している

ロシア女子

タマラ・ドロノヴァ(Tamara DRONOVA)

アレナ・イヴァンチェンコ(Alena IVANCHENKO)

ベラルーシ女子

ハンナ・ツェラク(Hanna TSERAKH)

※正式には「ロシアのパスポートを持つ選手」「ベラルーシのパスポートを持つ選手」の表現となる

ハンナ・ツェラクは2021年ネーションズカップ第1戦(香港)の個人パシュートで優勝し、同年のチャンピオンズリーグにも招待されている、トラック競技でも活躍した選手。ロシア男子のグレブ・シリーチャも新型コロナ禍にロシアで行われたネーションズカップで個人パシュートチームパシュートで優勝の実績を持っている。

参照:Individual Neutral Athletes at the Olympic Games Paris 2024

オリンピック中もロシア・ベラルーシ政府への制裁は続行

なお、オリンピック機関中も政府および国家への制裁は続行されており、「ロシアやベラルーシの政府や国家の役人は、パリオリンピックに招待も認定もされない」「パリオリンピックのどの行事でもロシアやベラルーシの国旗、国歌、色、その他いかなる識別情報も掲示されない」と規定されている。

参照:Strict eligibility conditions in place as IOC EB approves Individual Neutral Athletes (AINs) for the Olympic Games Paris 2024