どうせ手術するならエアロフォルムに……
Q:手術の前、ブリヂストンのチームドクターの先生に「エアロフォルムにしてくれ」とリクエストしたとか、しなかったとか?
リクエストしたらめちゃめちゃ怒られました。「人間的にどうかと思う」って……「やっちゃダメでしょ、できるけどね」って。
Q:できるんだ(笑)
肩幅を削ってもらうとかですね。倫理的にどうかと思うって言いながら「できるけどね!」とは言ってました。改造ですよね(笑)
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普通の哲央
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改造中
Q:これまで他の箇所にプレートを入れた経験は?
ないです。骨折はまだ2回目で、2回とも鎖骨。しばらくおとなしくすることになりますが、脚は動かせるのでレッグプレスやワットバイクはできます。
Q:スポーツにはつきものではありますが、骨折、嫌ですね。
保険会社に連絡したら「あと8回」って言われました。僕の入っている保険だと骨折は生涯に10回までOKらしいですよ。もちろん会社やプランによって違うでしょうけど。
Q:残機がどんどん減っていく……
(笑)
トラックのレースに慣れてきた
今回のTOJでも、落車するまではだいぶ楽しく走れていました。あとは最後の東京ステージだけだったので「わーい」って気持ちだったんですが。
Q:その前のジャパントラックカップも調子が良かったですよね。
そうですね。HPCJCに来て2年くらい経って、やっとレースでの走り方や休み方、ポイントレースのやり方などがわかってきた感があります。

ジャパントラックカップにて(山本は1番前)
Q:もともとロードメインだったわけですから、慣れは大きな要素ですよね。
ずっと個人パシュートとロードばかりで、大学時代もレース系のものはやっていなかったです。慣れてきましたし、慣れたことで楽しくなってもきました。「やれちゃう」ようになったのは大きいです。
Q:ロードのナショナルチームとして出場する時は、山岳ステージとかすべて捨ててスプリントで獲りに行く、というのもアリじゃないかなと思ってしまいます。
それで全然良いと思いますね。それに僕らは結局スタミナもあるから、逃げてもステージは獲れる。平坦ステージや1分くらいの登りなら十分やれるなと感じます。そういうことも含め、調子が良いなと感じます。
Q:最後にパンチのある登りがあると「俺向いてるぜ」みたいな?
そうそう。2、3分ならなんとか耐えられますからね。
今はロードとトラック、ちょうど半々くらいの比重でやっています。どちらも双方に影響を与えるから、どっちもやるのは良いことだなと実感しています。