オセアニア初のサテライトセンター

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オーストラリア・ニュージーランド……だけじゃない!

オセアニアの自転車競技は、オーストラリア・ニュージーランドの2強体制。オセアニア選手権でも、表彰台を獲得する選手のほとんどが同2カ国の選手だ。

だがもちろん、その他のオセアニア諸国でも自転車競技は行われている。オセアニア自転車競技連合の加盟国は全9カ国。しかしそのほとんどが南太平洋に浮かぶ小さな島国ゆえ、自転車競技人口も少ないのだ。

オセアニア初のWCCサテライトセンターが設立されたことで、今後はオセアニア全体における自転車競技の発展が期待できそうだ。

オセアニア自転車競技連合 加盟国

※人口は競技人口ではなく、国・地域そのものの人口。参考として掲載している。

国・地域 人口
オーストラリア 26,260,000人
クック諸島 18,200人
フィジー 924,610人
グアム 169,330人
ニュージーランド 5,040,000人
サモア 218,764人
ソロモン諸島 707,851人
バヌアツ 319,137人
アメリカ領サモア 44,620人

参照:UCI OCEANIA CYCLING CONFEDERATION

多種目制覇で勢い付くスター選手たち/『2024オセアニア選手権トラック』ニュージーランド・ケンブリッジ

関係者コメント

ケンブリッジへのWCCサテライトセンター設立に関するUCI公式リリースから、関係者のコメントを一部抜粋・意訳にてご紹介する。

ジャック・ランドリー氏「育成に尽力してきた実績」

UCI WCC ディレクター

WCCサテライトセンターは、自転車競技が世界中で発展していくために非常に重要な役割を担っています。サテライトセンターは素質のあるアスリートや自転車競技に携わろうとする人たちへ、トレーニングや教育の機会を提供し、最大限の恩恵を与えるために世界各地に点在しています。WCC本部は、サテライトセンターと密に活動していきます。

Grassroots Trust Velodromeはこれまでもアスリートの育成に尽力してきた実績があります。より多くのオセアニアの人々へ恩恵を与えていくために、ケンブリッジのチームと協力できることを楽しみにしています。

トニー・ミチェル氏「世界水準のプログラムで育成」

オセアニア自転車競技連合 会長

ケンブリッジへのWCCサテライトセンターの設立は、オセアニアにおける自転車競技の発展に非常に大きな意味を持っています。世界水準のプログラムを通した、アスリートやコーチ、メカニックやコミッセール(審判員)の能力育成が可能になります。

ロードやトラック、BMXやマウンテンバイクなどの主要な自転車競技の発展に、ケンブリッジは最適な場所です。

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