太田海也が大会大トリのレースで再び咆哮を挙げた。男子ケイリンは改めて強さの証明をした太田海也が制し、大会4種目出場中3種目での優勝を果たした。
2024年5月9日(木)より伊豆ベロドロームで開催されている自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップII』。母の日でもある大会最終日には、大トリを飾る種目として男子ケイリンが開催された。
男子ケイリン 7-12位決定戦
日本で行われるトラック競技の国際レース、ジャパントラックカップ。オリンピック出場候補である日本ナショナルチームメンバーがトラック種目で出場するレースとしては「オリンピック前最後のレース」となる。
22人が出場した本種目で7-12位決定戦に上がったのは以下のメンバー。
選手名 | 所属 | |
ダニエル・バーバー | BARBER Daniel | NSWI |
ムハマド シャー・シャローム | SAHROM Muhammad Shah Firdaus | MAS |
龐焯熙 ト・チュヘイ | TO Cheuk Hei | HKG |
三神遼矢 | JPN | |
ライアン・エリオット | ELLIOT Ryan | QANS |
中石湊 | JPN |
バーバー、三神、ト、エリオット、中石、シャロームの順で周回が進む。
ペーサー退避前から位置を上げようとしたエリオットに合わせ、5番手の中石が動く。一旦2・3番手に収まったエリオットと中石だが、残り2周からエリオットが再度加速。中石はそれを追走するが、2番手のバーバーと並走になってしまいなかなか前に出ていけない苦しい展開。
ここで3番手の位置に構えていた三神が残り1周半から外に出て踏み出しいくと、勝負を決めて1着。中石は4着となり、日本勢は三神が最終成績を7位、中石が10位となった。
男子ケイリン 決勝戦
決勝に勝ち進んだのは以下のメンバー。
選手名 | 所属 | |
中野慎詞 | RKD | |
太田海也 | RKD | |
康世峰 カン・シンフェン | KANG Shih Feng | TPE |
山﨑賢人 | RKD | |
アジズルハスニ・アワン | AWANG Mohd Azizulhasni | AZA |
小原佑太 | RKD |
中野、小原、アワン、太田、山﨑、カンの並びで周回が進む。アワンと太田の間に大きく距離が開いた状態で残り3周。
レースは珍しく残り3周では動かず、残り2周。この時点でアワンが動き出していくと、太田もアワンとの距離を詰めて加速していく。
残り1周ではアワンと太田の先頭争い。内にアワン、外に太田となりレースは最終局面へ。
太田が競り合いに勝って前に出ると、太田のスピードを活かして山﨑も位置を上げてアワンをかわしていく。
後続を寄せ付けない太田が単独でフィニッシュラインに向かうと、最後はアワンのお家芸である「ゴールラインでウィリー」を継承するようなパフォーマンスで太田が1着フィニッシュ。2着は山﨑、3着はアワンとなった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | 太田海也 | RKD | |
2位 | 山﨑賢人 | RKD | |
3位 | アジズルハスニ・アワン | AWANG Mohd Azizulhasni | AZA |