2024年5月9日(木)より伊豆ベロドロームで開催されている自転車トラック競技の国際レース『2024ジャパントラックカップ』。大会2日目の10日には男女ともにスプリント・ケイリン・マディソン・オムニアムが実施されるスーパーハードな一日となった。本記事では女子マディソンの模様をお伝えする

女子マディソン

2人1組、ペアで交代しながら走るマディソン種目には国内外から7ペアが出場。10周に1回のポイント周回で上位に入るとポイントが獲得でき、最終的に獲得ポイントが多い組が優勝となる。「疲れたタイミングで相方の選手と交代する」ことが可能となるこの種目では、より効果的なタイミングで交代を行うことが勝利へのポイントとなる。

日本からは内野艶和&垣田真穂がチーム楽天Kドリームスとして、岡本美咲&水谷彩奈が日本ナショナルチームとして出場。池田瑞紀はペアの予定だった梶原悠未が欠場となったため、ニュージーランドのプルーデンス・ファウラーとのミックスドチームで出場した。

そのほか韓国(イ・ウンヘ&ソン・ミンジ)、Hong Kong Sports Institute(リャン・ボーイー&チェン・リータン グアルディオラ)、Team HKG(リー・ジーウィン&リャン・ウィンイー)、Henan Bodywrap Ltwoo Cycling Team(チョウ・メンハン&チェン・ルル)の合計7チームが出場。

ネーションズカップ金メダルペアが力を見せる

80周回、20km。ポイント獲得のチャンスは8回のレース。

最初のポイント周回はチーム楽天Kドリームスから垣田真穂が1着、ネーションズカップでも力を見せてきたペアが最大ポイントを得る。続いて日本ナショナルチーム、Henan Bodywrap Ltwoo Cycling Team。

その後一旦遅れてしまったかと思われたチーム楽天Kドリームスだったが、残り62周までには内野がスピードを上げて先頭に復帰。ポイント周回直前の良いタイミングで交代し、垣田によって2回目のポイント周回も1着通過となった。続いてTeam HKG、Henan Bodywrap Ltwoo Cycling Team、韓国ナショナルチーム。

3回目のポイント周回。積極的に前に出るTeam HKGだったが、それを捲ったのはチーム楽天Kドリームスで1着。このポイント周回では2着にミックスドチームが入り、初のポイント獲得となった。

残り43周、日本ナショナルチームが先行。逃げ切るまでには行かなかったが、果敢な動きで集団のスピードを上げていく。続く4回目のポイント周回でもチーム楽天Kドリームスが1着とここまでパーフェクトなレースを見せる。

レースは折り返しを迎える

レースの折り返しを迎え、全ポイント周回で1着のチーム楽天Kドリームスが20ポイントで首位。暫定2位はTeam HKG(8ポイント)、これにHenan Bodywrap Ltwoo Cycling Team(6ポイント)、日本ナショナルチーム(5ポイント)、ミックスドチーム(4ポイント)と続く。

5回目のポイント周回では初めてTeam HKGが1着、チーム楽天Kドリームスはポイントに絡めず。しかし6回目のポイント周回では再び盛り返し、チーム楽天Kドリームスが1着。これにTeam HKGが続き、首位のチーム楽天KドリームスをTeam HKGが追いかける展開となった。

残り7周でチーム楽天Kドリームスが1周追い抜きに成功し+20ポイントを獲得。残りはゴールスプリントのみという状況で暫定2位のTeam HKGに32点の差をつけており、優勝はほぼ確定となった。

最終周回、先頭に出たのはミックスドチームの池田瑞紀。しかし垣田真穂(チーム楽天Kドリームス)に捉えられ、最後のポイント周回もチーム楽天Kドリームスが1着。

ミックスドチームは最終周回で2着を取ったことで合計13ポイント獲得となり、Henan Bodywrap Ltwoo Cycling Teamと同ポイントで3位タイとなったが、最終着順上位によりミックスドチームが表彰台へ上がることとなった。

順位 選手名 所属 ポイント
1位 内野艶和
垣田真穂
Team Rakuten K Dreams 60
2位 李思穎 リー・ジーウィン
リャン・ウィンイー
LEE Sze Wing
LEUNG Wing Yee
Team HKG 18
3位 池田瑞紀
プルーデンス・ファウラー
FOWLER Prudence Mixed Team 13

リザルト

優勝 内野艶和&垣田真穂インタビュー

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