男子マディソンに出場した日本ナショナルチーム(窪木一茂&今村駿介)は6位、そしてチームブリヂストンサイクリング(橋本英也&兒島直樹)は10位。2024ネーションズカップ最終戦に実施された高速レースをレポートする。
男子マディソン
2024ネーションズカップ第3戦 カナダ・ミルトン大会。最終日となった4月14日には男子マディソンが実施された。
日本ナショナルチームとして窪木一茂&今村駿介ペア、チームブリヂストンサイクリングとして橋本英也&兒島直樹ペアがエントリー。予選を経て18チーム36人が本選へと勝ち進み、表彰台を争った。
この種目はトラック200周50kmで争われ、常に選手が全力疾走しているかのような、平均時速58kmの高速バトルとなった。
レースの前半はベルギーがポイントを量産し、1周追い抜き(ラップ)も交えた圧倒的なレースを展開していく。追随するのはフランス、デンマークの2か国。日本の2チームは集団内でレースを走るが、ポイント獲得が出来ない苦しい時間が続く。
動いた日本ナショナルチームだったが……
後半になると大きくレースが動いていく。
残り100周を切ってオランダがアタック。単独でメイン集団の1周追い抜きを成功させて上位争いに加わってくる。日本ナショナルチーム(窪木&今村)も残り70周を前に単独でアタックし、周回を重ねていく。1周追い抜きを成功させると合計28ポイントでランクアップし上位争いに名乗りを上げる。
しかし日本チームはここからポイントを加算することが出来ず、ポルトガル、デンマーク、フランスが順位を上げてきてしまう。
終盤になると、暫定トップを走るベルギーはポイント周回毎に顔を出し、2位との差を広げていく。2位争いにはポルトガル、地道にポイントを積み重ねてきたデンマーク、1周追い抜きを成功させたオランダと日本も最後に向けてチャンスを残す。
日本にとってメダル争いに加わるために重要となったのは残り10周のポイント周回。しかし窪木と今村は前に出れず、オランダ、ポルトガル、ベルギー、チームブリヂストンサイクリングの順でポイント周回を通過していく。
この時点でベルギーが暫定2位のポルトガルに20ポイント以上の差を付けて事実上の優勝を決めた。
最終周回のポイント獲得を残しての暫定順位。
暫定順位 | チーム | ポイント |
1位 | ベルギー | 67 |
2位 | ポルトガル | 46 |
3位 | オランダ | 40 |
4位 | デンマーク | 38 |
5位 | フランス | 31 |
6位 | 日本 | 28 |
10位 | チームブリヂストンサイクリング | 3 |
最終周回で得られるポイントは最大で「10」のため、2位と3位のメダル争いはポルトガル、オランダ、デンマーク、フランスに絞られてしまった。
最後のポイント周回では、デンマークが先頭となり逆転に向けてスプリントをしていくが、すぐ後ろにはオランダ。最終ストレートでデンマークをかわしたオランダが1着10ポイントを獲得。2着にデンマーク。3着は上位争いに関係のないイギリス、続いてスイス。日本の2チームはポイント獲得が出来なかった。
この結果、優勝はベルギー、最後に1着となったオランダがポルトガルを逆転して銀メダルを獲得。ポルトガルは銅メダルを得た。日本(窪木&今村)は6位、チームブリヂストンサイクリング(橋本&兒島)は10位。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | リンジー・ド ヴィルダー ローブ・ギス |
de VYLDER Lindsay GHYS Robbe |
BEL | 67 |
2位 | ヤネ・ドレンボス ヤン ウィレム・ファンシップ |
DORENBOS Yanne van SCHIP Jan Willem |
NED | 50 |
3位 | イボ・オリベイラ ユリ・レイタオ |
ALVES OLIVEIRA I. LEITAO Iuri |
POR | 46 |