2024ネーションズカップ第2戦香港大会。女子オムニアムで梶原悠未(ナショナルチーム)が金メダル、内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が銀メダルを獲得。日本史上初となったオムニアムでの”2つ”のメダル獲得についてお伝えする。
2024ネーションズカップ第2戦香港大会。3月17日に行われた大会最終日に女子オムニアムが実施された。この種目にエントリーしたのは29人。予選を経て23人が本選へと勝ち上がった。日本からは梶原悠未(ナショナルチーム)と内野艶和(チーム楽天Kドリームス)が出場。2人とも予選を突破し本選の出場権を獲得した。
梶原、内野のワンツーフィニッシュ
第1種目のスクラッチ。
女子は7.5km、30周で競われる。レースは集団に目立った動きがなく周回を重ねていく。残り10周を切って少しずつペースが上がっていくと、残り5周では位置取り争いが始まる。
梶原、内野と共に集団の中段に位置していたが、最終周回を前に梶原が抜け出して先頭へ。内野も外から位置を上げて3番手で最終周回へと入っていく。縦長になった集団の先頭で押し切った梶原が1着、内野が2着となり、日本勢のワンツーフィニッシュとなった。
梶原、内野が逃げてメイン集団を追い抜き
第2種目テンポレース。
26周回で毎週回1着で得られるのポイント獲得数を競う。レース中盤で逃げた梶原と内野が集団を1周追い抜きし20ポイントを獲得。
その他にアイルランドのララ・ギレスピー、ブライオニー・ボサ(ニュージーランド)も20ポイントを獲得し、1周追い抜きを成功させたボタ、内野、ジルスピー、梶原の順でトップ4となった。
梶原が1位 内野は9位
第3種目はエリミネーション。2周に1人、最後尾の選手が除外されていく。
レースの序盤から中盤は集団の先頭付近や中段で走っていた内野。残り9人の小さい集団にまで残ったが、除外周回で位置を下げてしまうと、最後は外から加速したが僅かに届かず除外されてしまった。
梶原は最後まで生き残り、ブライオニー・ボサ(ニュージーランド)との一騎打ちを追い込んで先着した。
最終決戦・ポイントレース
最終種目はポイントレース。それまでの順位によって得られるポイントを持ち点として、この種目で得られるポイントを加算していく。最終的に合計ポイントが最も多い選手がオムニアムの勝者となる。距離はトラック80周20km。
暫定順位は梶原(114ポイント)、ララ・ギレスピー(104ポイント)、内野(102ポイント)で始まった最終種目。最初のポイント周回からトップを争う梶原と内野がポイントを加算していく。8回中1回目は内野が2着3ポイント、梶原が3着2ポイントを獲得。内野が暫定トップ2との差を詰めるスタートを切っていった。
3回目となるポイント周回ではトップ3の選手たちの先着争いとなった。この周回のスプリント勝負では梶原、内野、ギレスピーの順となり、梶原がリードを広げることに成功する。一方内野はギレスピーとポイントが並び、2位タイとなった。
5回目のポイント周回では、内野が2着3ポイント、ギレスピーが3着2ポイントとなり、遂に内野が1ポイント差で暫定単独2位となる。
その後は順位に大きな動きはなく、梶原はリードを守って優勝。内野はポイントレースで順位を1つ上げて2位。ギレスピーが順位を1つ落として3位という最終結果となった。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | 梶原悠未 | JPN | 124 | |
2位 | 内野艶和 | RKD | 113 | |
3位 | ララ・ギレスピー | GILLESPIE Lara | IRL | 108 |