世界トップのスプリンターから、ロード&トラック中長距離選手へと異色の転向を遂げたマティエス・ブフリ(オランダ)。2024年1月21日、自身のSNSでオンラインコーチングコース「ケイリンコーチング ドットコム(Keirincoaching.com)」を開設したことを発表した。

サブスク方式でノウハウを提供

ケイリンで世界選手権(2019)を制し、チームスプリントでは世界選手権・オリンピックともに金メダル獲得に貢献したマティエス・ブフリ。

しかし東京2020オリンピックでのメダル獲得後、世界屈指のスプリンターはロード選手に転向。さらにトラック中長距離種目にも参戦し、ネーションズカップなどでメダルを獲得するほどの実力者となってベロドロームへ帰ってきた。

そんな異色の経歴と才能を持つマティエス・ブフリが、オンラインのコーチングコース「ケイリンコーチング ドットコム(Keirincoaching.com)」を開設。

コースには「Starter Plan」と「Winner Plan」があり、それぞれ1年間のサブスクリプション形式のプランとなっている。各プランでは受講者のレベルや成長に応じたトレーニングプランが提供され、定期購読中はオンラインでフィードバック等のやり取りもできるようだ。

ヘッドコーチは「ブフリ」、サポートは「ファンリーセン」

「ケイリンコーチング ドットコム」のヘッドコーチを務めるのは創設者のマティエス・ブフリ自身。そしてサポート役となっているのが、オランダの女子スプリンターであるロリーヌ・ファンリーセンだ。

世界トップのスプリンターとして活躍していたブフリとファンリーセンには、競輪の元「短期登録選手」であるというもう1つの共通点がある。「ケイリンコーチング ドットコム」という名前の通り、ケイリン/競輪は2人にとって特に思い入れのある種目なのかもしれない。

ブフリは自身のSNSでも、公営競技として競輪が行われている日本と韓国のライダーに対し、コーチングを提供したいと語っている。

2024年2月現在、引退に関しては特に言及していないマティエス・ブフリ。「選手」兼「指導者」という新たな異色のキャリアを突き進む”オランダの規格外マン”に今後も注目したい。

マティエス・ブフリに関する記事はコチラ
ロリーヌ・ファンリーセンに関する記事はコチラ

オリンピック金メダリスト マティエス・ブフリがロードレースに転向