2024年2月2日トラックネーションズカップ第1戦、オーストラリア・アデレード大会の男子チームパシュートで日本新記録を樹立(3分50秒381)した。選手たちのコメント、そして決勝の様子をお伝えする。

日本新記録&オリンピック出場に前進の5位 男子チームパシュート/2024トラックネーションズカップ第1戦 オーストラリア

第1走:松田祥位選手

松田祥位, MATSUDA Shoi, JPN, 男子チームパシュート 予選, MEN'S Team Pursuit Qualification, 2024トラックネーションズカップ アデレード, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Adelaide, Australia

レース前は「いつも通り」、これまでやってきたことが実になるように、ということはチーム内で話していました。チームでリラックスしてやれたことが一番良かったと思います。みんなの気持ちがひとつになった結果、メダル獲得も視野に入る順位で、本当に大きな一歩だなと思います。

ペース配分などは想定通り。僕の仕事としては100点のものだったかなと思います。でももう少し修正できるところもありますし、チーム種目なので、責任をみんなで分け合って良くしていきたいと思います。

思い切って、オリンピックのメダルに突き進んでいきたいと思います。

ただ実は個人的には昨日まで調子が悪く、ヤバいなと思っていました。緊張ではなく焦りも感じていました……。でも理学療法士の井上さんに相談して、体幹を入れ直して(※)もらったら身体が良くなりました(※整えるイメージ)。今日は調子が凄く良くて、本当に支えられているなと感じました。スタッフの皆さんが一流なのは知っていましたが、改めて身に沁みました。

第2走:窪木一茂選手

窪木一茂, KUBOKI Kazushige, JPN, 男子チームパシュート 1回戦, MEN'S Team Pursuit 1st Round, 2024トラックネーションズカップ アデレード, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Adelaide, Australia

いやあ、良かったです。魅せなくちゃいけない場所で魅せることができたので、満足しています。強化やサポートが順調に進んでいることを、応援してくれる方にアピールできたかなと思います。

1回戦の前は「いつも通り」ということを何度も口にして、みんなに言い聞かせていました。いつも通りリラックスして走って結果が出たのかなと思います。オリンピックにチームパシュートで出場することを目標にやってきています。チーム一丸となった強い気持ちが、この結果に結びついたと思います。次の大会でもチームパシュートは出場予定なので、次こそ表彰台に登りたいです。

明日は個人種目、オムニアムが控えています。メダルを獲れるよう頑張ります。

第3走:橋本英也選手

予選でほぼほぼパーフェクトなレースができていました。ちょっとしたミスがあったので、そこを綺麗に直して1回戦に臨む形でした。1回戦はやはり対面ということもあり、ペースが上がりましたが、最後までペースを落とさずにキープすることができました。

日本記録を最低の目標としてやってきました。更新できたのはすごく良いことですが、あと0.5秒くらいでメダル争いに入れたので、とても悔しかったと思います。

今回のレースでは、メダルが狙える位置だし、オリンピックでメダルが獲れたらすごく面白いな、と思うことができました。チームパシュートは1チーム4人、4枚のメダルを持ち帰ることができます。パリオリンピックでメダルを獲って日本に帰りたいなと思わせてくれるレースでした。応援ありがとうございました!

第4走:兒島直樹選手

兒島直樹, KOJIMA Naoki, JPN, 男子チームパシュート 1回戦, MEN'S Team Pursuit 1st Round, 2024トラックネーションズカップ アデレード, 2024 UCI TRACK NATIONS CUP Adelaide, Australia

今までの日本チームの結果からみたらとても進歩した順位だと思いますし、日本記録も約1秒更新できました。チームパシュートの練習に専念したとも言えない中でこの結果が出て、オリンピックにつながる大会にできたのかなと思います。

大会前に計ったラップタイムが少し遅いものだったので、それを踏まえてちょっと遅めのラップタイム設定で予選を走りました。でもみんな余裕があったので、1回戦は「ラップタイムを上げて走ってみよう」とやってみたところ、日本記録更新となりました。

トップ4チームに食い込むためにはあと0.5秒。世界のトップにとても近いところにきた、という実感が出ました。オリンピックまであと半年ですが、まだまだやっていきたいことがチーム内であります。その辺りを仕上げて、オリンピックでのメダルを目指していきたいと思います。

僕にとって、昨年(2023年)は成長の1年でした。ここで止まらずに、2024年も成長を続けて、オリンピックのメダルを視野に入れてトレーニングしていきたいと思います。

決勝は開催国オーストラリアvsイギリス

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