「トラック競技における革命」をテーマの1つに掲げ、2021年に初開催された『UCIトラックチャンピオンズリーグ』。

世界のトップ選手らを招待し、展開が早くルールが分かりやすい種目を実施するなど、既存のファンだけでなく新たな視聴者層の獲得にも注力している大会だ。

この記事では10月21日から開幕する2023年大会の出場選手をご紹介する。

『UCI Track Champions League』リリース(2023年10月11日), リリース(2023年10月12日)

日本から橋本英也が参戦

短距離と中長距離、男子と女子、それぞれ18選手が招待され合計72選手が出場する『2023トラックチャンピオンズリーグ』。

本大会へ、橋本英也(男子・中長距離)が唯一の日本人選手として出場することが決定した。

『2023世界選手権トラック』で活躍した選手を中心に選抜されたその他の競合選手たちと、全5ラウンドに及ぶリーグ戦を戦い抜く。

10月21日から開幕する第1ラウンドから第4ラウンドまでは、毎週土曜日(現地時間)に実施され、最終第5ラウンドのみ第4ラウンド翌日の日曜日(11月12日)に実施される。

本大会への出発直前に行った橋本英也のインタビューと、大会の放送情報に関してはコチラをチェック。

チャンピオンズリーグに橋本英也が出場 初戦は21日深夜無料放送

男女13選手を事前招待

世界トップクラスの男女合計72選手が出場する『2023トラックチャンピオンズリーグ』。

全出場選手が発表される前に、大会公式サイトでは事前招待選手として男女合計13選手が発表されていた。

13人全員が『2023世界選手権トラック』でメダルを獲得した選手であり、その半分以上(7選手)が現アルカンシェルホルダーだ。

全72選手を一挙ご紹介するとともに、先行リリースにて公開されていた一部の事前招待選手によるコメントも一緒にお届けしていく。

『UCI Track Champions League』リリース(2023年9月28日), リリース(2023年10月4日)

女子短距離

女子短距離からは4選手が事前招待選手として選出。2人が現世界チャンピオンの選手だ。

事前招待選手

選手名 TCL*出場歴 『2023世界選手権トラック』での成績
エルレス・アンドリュース ELLESSE ANDREWS ニュージーランド 初出場 スプリント3位, ケイリン優勝, チームスプリント5位
エマ・フィヌカン EMMA FINUCANE イギリス 2022 スプリント優勝, ケイリン16位, チームスプリント2位
ソフィー・ケープウェル SOPHIE CAPEWELL イギリス 2021, 2022 500mTT4位, スプリント5位, チームスプリント2位
マーサ・バヨナ MARTHA BAYONA コロンビア 2021, 2022 500mTT9位, スプリント14位, ケイリン2位

※TCL:トラックチャンピオンズリーグ

500mTT, スプリント, ケイリン, チームスプリント

その他の出場選手

選手名
アッラ・ビレツカ ALLA BILETSKA ウクライナ
ニッキー・デグレンデル NICKY DEGRENDELE ベルギー
ルス ダニエラ・ガシオラ ゴンザレス DANIELA GAXIOLA メキシコ
ローリン・ジェネスト LAURIANE GENEST カナダ
ルビー・ハウシュマン RUBY HUISMAN オランダ
ミグレ・レンデル MIGLE LENDEL リトアニア
ケルシー・ミシェル KELSEY MITCHELL カナダ
ケイティー・マーシャン KATY MARCHANT イギリス
アレッサ カトリオナ・プロップスター ALESSA-CATRIONA PROPSTER ドイツ
エリー・ストーン ELLIE STONE イギリス
ローリ・トーマス LOWRI THOMAS イギリス
ワン・リーファン WANG LIJUAN 中国
オーラ・ウォルシュ ORLA WALSH アイルランド
ミリアム・ヴェチェ MIRIAM VECE イタリア

エマ・フィヌカン(イギリス)

2023年もトラックチャンピオンズリーグへの出場が決まり、とてもワクワクしています。

オリンピックや世界選手権のメダリストたちを相手に、5ラウンドにわたって戦います。前年大会では大きくステップアップができました。自国の観客の前でレースができるロンドンでのラウンド(第4・5ラウンド)が特に楽しみです。

マーサ・バヨナ

トラックチャンピオンズリーグは、お気に入りの大会の1つです。世界屈指の選手が集結する大会ですので、とてもハイレベルな走りが求められます。一方で同じ選手たちと連戦を共にするので、相手選手のことを知り得る大きなチャンスでもあります。

男子短距離

男子短距離からは3選手が選出。2人が現世界チャンピオンであり、マシュー・リチャードソンは『2022 UCIトラックチャンピオンズリーグ』の総合優勝者だ。

事前招待選手

選手名 TCL*出場歴 『2023世界選手権トラック』での成績
ハリー・ラブレイセン HARRIE LAVREYSEN オランダ 2021, 2022 スプリント優勝, ケイリン4位, チームスプリント優勝
マシュー・リチャードソン MATTHEW RICHARDSON オーストラリア 2022 スプリント5位, ケイリン2位, チームスプリント2位
ケビン・キンテロ KEVIN QUINTERO コロンビア 2021, 2022 スプリント13位, ケイリン優勝, チームスプリント12位

スプリント, ケイリン, チームスプリント

その他の出場選手

選手名
エソー・エソー ESOW ESOW インド
サム・デイキン SAM DAKIN ニュージーランド
トム・デラシェ TOM DERACHE フランス
シェイ・ニエンシン NIEN HSING HSIEH 台湾
ダーン・クール DAAN KOOL オランダ
ロナルド・レイトンジャム RONALDO LAITONJAM インド
メルビン・ランデルニュー MELVIN LANDERNEAU フランス
バシリー・レンデル VASILIJUS LENDEL リトアニア
タイマン・ファンルーン TIJMEN VAN LOON オランダ
ラーズ・ロマイン LARS ROMIJN オランダ
マテウス・ルディク MATEUSZ RUDYK ポーランド
カルム・サウンダース CALLUM SAUNDERS ニュージーランド
ジーン・スパイズ JEAN SPIES 南アフリカ
ジョセフ・トルーマン JOE TRUMAN イギリス
ミカイル・ヤコフレフ MIKHAIL YAKOVLEV イスラエル

ハリー・ラブレイセン

トラックチャンピオンズリーグへの出場をとても楽しみにしています。

『2023世界選手権トラック』で掴んだ良い点を活かし、(2021年に勝ち取った)タイトルを奪還したいです。

2022年大会の男子短距離種目は私とマシュー(・リチャードソン)との一騎打ちでしたが、2023年大会に出場する他の選手も大きくステップアップしているので、さらにハイレベルな大会になるでしょう。

マシュー・リチャードソン

トラックチャンピオンズリーグでまた全力を尽くせること、そして大会を楽しみつつ多くを学べることにとてもワクワクしています。もちろん男子短距離種目のタイトルを守りたいですし、目標です。とてもレベルの高い大会ですので、その中で表彰台を掴むことができたらとても嬉しいです。

トラックチャンピオンズリーグはパリ2024オリンピックへの準備大会として非常に重要です。特に世界最高峰の選手たちと繰り返し戦うことができたり、3人1組のスプリント*を経験できるのは本大会だけです。

※よりコンパクトな大会を目指すトラックチャンピオンズリーグのスプリントは、決勝まで3人1組で実施される。(通常は1回戦から1対1で実施される)

ケビン・キンテロ

トラックチャンピオンズリーグはお気に入りの大会の1つです。全5ラウンドにわたり激しいレースが繰り広げられる本大会に、また出場することができ光栄です。ブルージャージ*を手にするのが私の目標ですので、達成できるようマヨルカ島からロンドンまでベストを尽くし通します。

※ブルージャージ:トラックチャンピオンズリーグで総合1位に与えられるジャージ

中長距離

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