日本チームの快勝が続く2022アジア競技大会(杭州)。トラック競技2日目、9月27日には男子スプリントの予選から2回戦までが行われた。

この種目には太田海也と中野慎詞が出場し、両選手ともに準々決勝に駒を進めた。勝ち上がりをお伝えする。

男子スプリント

男子スプリントには18人が出場。大会前の注目は太田海也、中野慎詞の日本勢、開催国の中国勢、そして日本勢を下してアジア選手権(6月に実施)でチャンピオンとなったアジズルハスニ・アワン(マレーシア)だったが、アワンは直前の練習で負傷したことで出場を辞退。アワンが出場しないことで、今大会は日本勢と中国勢のトップ争いという構図となった。

予選200mFTT

予選は200mのフライングタイムトライアル。トップタイムは9秒623でチョウ・ユー(中国)、2位に太田海也(9秒688)、3位がシュエ・チェンシー(中国:9秒798)、4位に中野慎詞(9秒821)。太田と中野が順当に1回戦進出を果たした。

予選結果PDF

1回戦

1回戦からは1対1のガチンコバトル。太田はベテランのジャイ・アングスタサウイット(タイ)との対戦となった。レースは太田が最終ストレートでジャイを追い込んで先着し、2回戦進出を決める。

中野はロナルド・レイトンジャム(インド)との対戦。2019ジュニア世界選手権チームスプリントで優勝経験のある21歳の若手との勝負となった。レースは中野が残り1周で前に出ると、レイトンジャムが諦めてしまう。大差で圧勝した中野が2回戦進出となった。

1回戦結果PDF

2回戦

2回戦。太田はカン・セオジュン(韓国:予選11位)との対戦。太田が前でレースを進める中、一度は隙を突かれる形で先頭交代を許してしまう。しかし残り1周を前に太田が全開で仕掛けると、大差をつけての先着。

中野はセルゲイ・ポノマリョフ(カザフスタン:予選8位)との勝負。前で走る中野にピッタリとついてポノマリョフが仕掛けるタイミングを待つ展開。しかし最終周回に入る前からスピードを上げた中野が先に仕掛けると、最終ストレートでは中野がポノマリョフを置き去りにして先着。

太田、中野ともに準々決勝進出を果たした。

2回戦結果PDF

準々決勝進出

準々決勝から決勝までは現地28日に実施予定。ここからは2本先取で勝ち上がりとなる。

太田はデイヴィットベッカム・エレカトーチンゴ(インド)との対戦。

中野は強豪のムハマド リトワン・シャローム(マレーシア)との対戦。

アジアの頂を目指す日本選手の活躍に期待したい。