2023世界選手権・グラスゴー大会、トラック競技の最終日となった8月9日には男子ポイントレースが実施された。日本からはこの種目に兒島直樹が出場し、何度も集団追い抜きする好走を見せるも、最終成績を7位とした。
男子ポイントレース
男子ポイントレースに出場したのは24人。日本からはアジア選手権で驚異の6回ラップ(集団を1周追い抜きする走りを6回)を見せた兒島直樹が出場。世界の表彰台常連のアーロン・ゲイト(ニュージーランド)、既にマディソンでタイトルを得ているヨエリ・ハビック(オランダ)など強豪が揃った。
ラップ合戦
レースは160周、40km。
序盤からハイペースとなったレースは、優勝候補のアーロン・ゲイトがポイントを量産していく展開。ついていうのはアルベルト・トーレス(スペイン)。兒島は集団後方で仕掛ける時を伺う。
強豪と呼ばれる選手たちがポイントを加算していく中、兒島はポイントを獲得することが出来ず、苦しい時間が続く。
残り100周を切って兒島を含む逃げ集団が形成されると、メイン集団を1周追い抜き(ラップ)することに成功。残り70周を切り再びラップをし、勢いそのままに60周を切ったところで3回目のラップを成功させる。
3回のラップでも驚くような展開だが、トップ争いをする選手たちは更にラップを重ねる。このレースのトップを争ったのはゲイトとトーレス。2人とも4回のラップを成功させる。
しかし毎回のスプリント周回で存在感を示したのはゲイト。16回中13回と、ほぼ全てのスプリント周回でポイントを得たゲートが123ポイントを得る圧倒的なレースを見せ、優勝を決めた。
2位は17ポイントでアルベルト・トーレス(スペイン)、3位にファビオ・ファンデンボッシェ(ベルギー)。兒島は終盤にポイントを伸ばせず63ポイントで7位となった。
選手名 | チーム | ||
1位 | アーロン・ゲイト | GATE Aaron | ニュージーランド |
2位 | アルベルト・トーレス | TORRES BARCELO Albert | スペイン |
3位 | ファビオ・ファンデンボッシェ | van den BOSSCHE Fabio | ベルギー |