佐藤水菜選手インタビュー
Q:スプリントが終了して、今のお気持ちを聞かせてください。
普段の大会日程だとスプリントの後にケイリンが実施されるので、いつもはスプリントの後に「(ケイリンに向けて)やるぞ」って気持ちを作っていました。その名残で「まだまだやりたい」という気持ちが正直あるんですが……でもこれが今の自分の実力なので、悔しい思いもいっぱいしたけど、次につながるような経験もたくさんできたと思います。
Q:ケイリンは不本意な結果だったと思います。気持ちの切り替えの面はどうでしたか?
自分の終了後、ケイリンの決勝と順位決定戦のレースをライブ映像で見て、エルレス・アンドリュース選手(ニュージーランド)の優勝を見ました。その時に自分の中での「スプリントに向けての気持ち」が作れたと思います。
アンドリュース選手に素直に「おめでとう」と思えたんですが、そういう自分に成長を感じました。自分のミスで失格になってしまった、それは初めての経験でしたが、オリンピックではない舞台で経験しておけたことは前向きに考えれば良いことでした。次に向けてしっかり頑張らなきゃと……痛いけど良い経験だったと思います。
本当は、せめて表彰台には乗りたかったです。でもそれも踏まえて今の自分の実力だと思うし、長い日程で自分の調子が悪くないことも確認できました。それから、イギリスが強かった!中国もタイム種目だけでなく、対戦種目でも成績を伸ばしています。危機感を覚えました。
Q:これからパリオリンピックに向けてどのようなことをやっていきますか?
ケイリンが終わった昨日・一昨日(8月7日、6日)の2日間でジェイソン(・ニブレット短距離ヘッドコーチ)とも話して、これから何をやったらいいかを少しずつ決めています。練習再開は9月になりますが、伊豆に帰ったら新しい戦略、新しいチャレンジをして、少しでも世界との差を埋めていきます。
自分は何もかも足りてないと思います。周りの人からは「こういうところは足りてるよ」と言ってもらえることもあるけど、自己評価としては何もかも足りていないと思う。まずは徹底的に瞬発・ダッシュですね。どの選手もスタートは19秒前半だし、500mは32秒とか33秒前半で走るので、そういう地の力を伸ばしていかなきゃと思います。
Q:気持ちの面はいかがですか?
今は前向きです。晴れやかに終われたわけじゃないけど、前向きには終われました。
まだまだチームジャパンのレースは続きます。今回はエンデュランス(中長距離)の2人がメダルを獲って活気付いてるので、自分も応援に回って、メダルを獲ってもらいたいと思います!