『2023世界選手権・グラスゴー大会』大会3日目となる8月5日に男子スプリントの予選、1回戦、2回戦が行われた。日本から出場したのは寺崎浩平&太田海也のチーム楽天Kドリームスコンビ。
太田は2回戦を突破し、現地6日に実施予定の準々決勝へ歩みを進めた。寺崎浩平は東京2020の前に深谷知広と接戦を繰り広げたマテウス・ルディク(ポーランド)と2回戦で対戦し、写真判定の末に準々決勝進出を逃す形となった。
この記事では2回戦までのレポートをお伝えする。
男子スプリント
男子スプリントは予選に200mタイムトライアル、1回戦からは3周を先着した選手が勝ちとなる1対1のガチンコバトルで進む。
この種目に出場したのは35人。スプリントの絶対王者ハリー・ラブレイセン(オランダ)、ラブレイセンをチャンピオンズリーグで下したマシュー・リチャードソン(オーストラリア)、6月のアジア選手権で日本人選手勢を破り、復活を印象付けたアジズルハスニ・アワン(マレーシア)など、世界トップを争う面々が揃った。
日本からは寺崎浩平&太田海也のチーム楽天Kドリームスコンビが出走。
予選(200mタイムトライアル)日本人2人が順当に突破
35人中10番目に出走した寺崎のタイムは9秒765。先に走ったジョセフ・トルーマン(イギリス)が暫定トップ、寺崎が暫定2位となる。
その後は次々に暫定トップが塗り替えられていく中、全体の30番目に太田海也が出走。太田のタイムは9秒728で、全体の10位となった。寺崎の順位は15位となる。
1回戦
1回戦は太田 vs セバスチャン・ビジエ(フランス:予選23位)。
太田の1回戦は太田が前で最終周回前にペダルを踏みこんでいくと、ビジエが外から並びかけるが、太田が逃げ切って先着。2回戦に駒を進めた。
寺崎はニック・ワメス(カナダ:予選18位)との対戦。
後ろ攻めとなった寺崎。残り半周で一気に加速するとワメスをかわして先着。太田と共に2回戦進出を決めた。
2回戦
2回戦。寺崎は予選2位のマテウス・ルディク(ポーランド)と対戦。レースは逃げるルディクを寺崎が追う展開となる。最終周回に入り、寺崎が勢いよく踏み出すと、距離が詰まっていき、最終ストレートでは横並びで飛び込むフィニッシュ。
肉眼では確認できないほど僅差となった勝負は数センチの差でルディクが先着し、寺崎によるジャイアントキリングは成らなかった。
太田の相手はマキシミリアン・ドルンバッハ(ドイツ:予選7位)。予選タイム上位の相手に対し、後ろから攻め時を伺う太田。
残り1周半を切ったところで太田が踏み込み始めると、ドルンバッハが前でペースを上げていく。
長めのスプリント勝負となった両者のレースだが、残り半周で太田がフルスロットルで仕掛けると、最終コーナーを抜けてドルンバッハをかわして先着。太田が予選上位の選手を倒して準々決勝進出を決めた。
太田の準々決勝の相手は寺崎を破ったマテウス・ルディク。準々決勝からは2本先取で勝ち上がりとなる。準々決勝は現地6日、準決勝と決勝は現地7日に実施予定となっている。