2023年8月3日に開幕した『2023UCI世界選手権グラスゴー大会』、大会初日の3日にはチームスプリントの予選が行われ、男子は全体の4位で予選を突破(42秒961)。4日には1回戦から決勝/3位決定戦が実施され、日本は今後に繋がる好材料を残すが、タイムを伸ばせず6位となった。
男子チームスプリント 1回戦
予選で42秒961を記録した日本チームは全体の4位。1回戦は予選で日本とほぼ同タイムとなったフランスとの戦い。日本は予選と変わらず第1走に長迫吉拓、第2走は太田海也、第3走に小原佑太のチーム編成で臨む。対戦相手のフランスとは2023ネーションズカップ第1戦でも3位決定戦で戦い、フランスが勝利した因縁の相手でもある。
レースがスタートすると、前日のスタート同様に長迫が飛び出し、第2走の太田との距離を開いていく。長迫が離脱する時のタイムは17秒389と、日本の第1走として歴代最速のタイムで太田へと交代する。
フランスはコンマ1秒ほど遅れ、日本のリードで第2走の勝負へ。2周目は日本とフランスの差が変わることなく、勝敗は最終周回へともつれ込んだ。
最終周回、小原が単独になって走っていくと、僅かながらも詰めてくるフランス。フィニッシュはほぼ同時となったが、僅差でフランスが先着(42秒757)。
日本は42秒948のタイムで、予選よりもタイムを上げたものの、フランスに勝つことは出来なかった。
そして全体のタイムからの最終結果は6位とした。
長迫の日本史上最高タイム、大舞台での経験など、チームにとって良い材料を得たものの、今後の課題も残す結果となった。
世界の2強たちの決勝
決勝は現世界の2強、オランダvsオーストラリアのレース。両国のレースは最後までとちらが勝つのか分からない僅差のフィニッシュとなったが、オランダが先着。両チームともに41秒台でフィニッシュし、他の国を寄せ付けない強さを改めて見せる結果となった。
3位決定戦はフランスvsイギリス。レースは、2周まではイギリスがリードしていたが、会場が沸く中、最終周回でフランスが逆転。
この結果優勝はオランダ、2位にオーストラリア、3位にフランスという表彰台となった。
チーム | 選手名 | 決勝タイム | ||
1位 | オランダ | ジェフリー・ホーフラント ハリー・ラブレイセン ロイ・バンデンバーグ |
HOOGLAND Jeffrey LAVREYSEN Harrie van den BERG Roy |
41.647 |
2位 | オーストラリア | マシュー・グレーツァー レイ・ホフマン マシュー・リチャードソン トーマス・コーニッシュ |
GLAETZER Matthew HOFFMAN Leigh RICHARDSON Matthew CORNISH Thomas |
41.682 |
3位 | フランス | フロリアン・グレンボ ライアン・エラル セバスチャン・ビジエ |
GRENGBO Florian HELAL Rayan VIGIER Sebastien |
42.583 |