コーチとしての実績

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「オーストラリア選手副団長」に就任

『2023世界選手権トラック』終了後にイギリス女子短距離チームのコーチを退任するカーリー・マカラク。

元世界チャンピオンの次なる仕事は、オーストラリアオリンピック委員会(AOC)の「選手副団長(Duputy Chef de Mission)」であることが、6月20日にオーストラリア自転車競技連盟より発表された。

AusCycling リリース(2023年6月20日)

オーストラリアチームのコーチも兼任か

ただしこの発表より前、6月8日に、オーストラリア自転車競技連盟はカーリー・マカラクがオーストラリアチームおよび「Queensland Academy of Sport」の短距離コーチに就任する旨を発表していた。

従ってその約2週間後に、マカラクのAOC・選手副団長任命が重ねて発表されたことになる。

なお短距離コーチを兼任するのか、AOCの選手副団長に専念するのかについてはリリース内で触れられていないが、どちらにせよ自国で大きな役割を任命されることとなった。

AusCycling リリース(2023年6月8日)

元世界王者コンビが再びタッグを組む

新たにAOCの選手副団長に任命されたカーリー・マカラク。その他すでに任命されていた4人の副団長と共に、団長を補佐していくことが主な役割となる。

そのAOCの選手団長を務めるのが、元トラック競技女子短距離選手のアンナ・メアーズ。11の世界タイトル、金2枚を含む計6枚のオリンピックメダルを獲得したレジェンド選手だ。2022年11月にAOCの選手団長へ任命された。

そしてアンナ・メアーズとカーリー・マカラクは、女子チームスプリント(2人制)で3度にわたり世界チャンピオンに輝いたゴールデンペア。団長と副団長という形で、再びタッグを組むこととなった。

カーリー・マカラク コメント

「副団長として、アンナやチームとともに人々の活力をより強いものに築き上げ、サポートしていきたいと思います。そしてオリンピックに関わる全ての人にとって、記憶に残る体験を作り上げることに尽力していきます。

私の経験と知識を共有しつつ、オリンピックを目指す上で直面する困難にも立ち向かい、チーム一丸となって高みを目指していきます。

スポーツを愛していますし、多くの選手やスタッフや関係者と出会い、パリ2024オリンピックを目指していけることをとても楽しみにしています」

アンナ・メアーズ コメント

「カーリーは、プレッシャーの中でも冷静さを保ち、状況を判断し他を導いていく能力に秀でています。共に女子チームスプリントで3度の世界チャンピオンに輝き、ロンドン2012オリンピックでも銅メダルを獲得したように、私たちはまた共に力を合わせていきます。選手キャリアとは違った環境で、またカーリーと働けることをとても楽しみにしています。

東京2020オリンピックでの引退後、カーリーは大学で学位を取得し、イギリスでコーチとしても活動してきました。1年後に迫るオリンピックを目指し、選手やコーチ陣に対するサポートはもちろん、そして私を含めたリーダーチームにおいて重要な役割を担ってくれるでしょう」

Ian Chesterman(オーストラリアオリンピック委員会会長)コメント

「パリオリンピックに向けてカーリーを迎え入れられたことをとても幸運に思います。彼女なら副団長という豊富な経験を必要とする役割を全うし、アンナ・メアーズをサポートしてくれるでしょう。

フランスのパリで行われるオリンピックにて、我々チームを1つにまとめ上げ、選手がベストを尽くし輝ける環境を実現していく、非常に重要な役割です」

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