すでに遠い過去のようにも感じるが、2023年6月に実施された『アジア選手権トラック』マレーシア・ニライ大会は日本勢のメダルラッシュで幕を閉じた大会となった。
メダルラッシュ!2023アジア選手権トラック日本選手結果一覧【エリート】
結果に関しては諸手を挙げて喜べる。
しかし、何かが足りない……
💡!!
そうだ!ドリアンだ!!
ということで選手たちに協力(?)をしてもらい、現地の情報を発信する企画を急遽発動することが決まった。
本企画は動画と記事の2軸で展開しています。選手の表情を事細かに見て面白がりたい方は動画で、スマホのデータ使用量が気になる方などはテキストでお楽しみください!
ドリアン体験企画
東南アジアと言えばドリアン。日本でも有名な強烈な臭いを放つ果物。
マレーシアのスーパーやお土産屋にはドリアン製品がたくさん置かれている。しかしながらフルーツとしての生ドリアンは、我々では発見できなかった。
「えっ?どこなの?」と思いつつ会場にいた生粋のマレーシア人、ジャッキー・チンさんに情報を供給してもらう。
ジャッキーさん「ドリアン?それだったら今の時期だと屋台だよ!」
筆者「屋台?会場に持ってきて選手たちに食べさせたいのですが……」
ジャッキーさん「いやいやダメに決まってるじゃん。会場が臭くなったら責任取れないでしょ?持ってきたらベロドロームの半分がヤバい臭いになるよ。補償問題になりますよ」
……どうやら相当ヤバイ物に手を出そうとしているらしい。
ジャッキーさん曰く、ドリアンがニライで食べられる時期は6月~8月の間らしく、運が良いことにアジア選手権中は、ドリアンを試す絶好の時期だということも分かった。美味しいのは猫山王(Musang King)という品種で、売り切れていなければ結構どこでも手に入るとのこと。
でもなぁ……企画しておきながら、臭いのはちょっと、と思う筆者だった。
生贄となったルーキー酒井亜樹
ということで企画を行う前に、まずはこの企画が成り立つのかどうか、それを検証しなければならない。臭いがキツすぎて会場に運び込むことが不可というのであれば、まず頭に浮かんだのはスーパーなどに並んでいる『お土産』のドリアンチョコ。
調査のために事前に我々が試すと……ヤバイ!!
でもこれならば現地の情報としてネタになること、そして選手たちの思い出になるであろうと、会場にも迷惑が掛からないこと、そんなことをニヤニヤ考えていた。
そこに不運にも現れたのは、女子短距離、ルーキーの酒井亜樹選手!
捕まってしまった酒井選手。そして……反応は動画をご覧いただきたい。
アジアの洗礼🤭🤭🤭
— HPCJC (@japanhpc) June 15, 2023
女子チームスプリントで銀メダルを獲得👍
今年からトラックのルーキーとして参戦している酒井亜樹選手にドリアンの食レポを🤭🤭🤭
会場音まで味方をしてくれ、
大変なことに😂#トラック日本代表 #HPCJC #トラックアジア選手権2023#ドリアン pic.twitter.com/HqFXjWzZ5x
ドリアンの凶悪さに瞬殺されてしまった酒井選手。しかしその後の500mタイムトライアルでは2回走り2回の日本記録の更新を果たした。もしかしてドリアンチョコの効果があったのかもしれない。
お土産レベルであの反応ならば、生ドリアンではもっと凄いことになるのでは?
そう考えた我々は中野慎詞選手に生ドリアンの経験をオファーした。
「良いっすよ!」
と二つ返事の中野選手。やはり短距離のルーキーは怖い物知らずということでしょうか。笑顔が爽やか過ぎます。
生ドリアンの攻撃力
向かったのは会場近くの地元のスーパー(Giant)。その一角に生ドリアンの屋台が建っている。ドリアンはその臭いの強烈さ故に外での販売しか許されないらしい……
何故か浮かない顔で一緒に来たのは山﨑賢人選手。
チーム内での罰ゲームとしてのじゃんけんで負けたので、中野選手に連行されてしまい、生贄となってしまった。
最初こそ“あれ”だったが、高い適応能力をみせる中野選手
今回中野選手、山﨑選手が食べたのはMusang Queenと呼ばれる、種類。残念ながら猫山王(Musang King)は売り切れだった。強烈に辺り一帯を纏う臭いに耐えながら、まずは第1走として中野選手が挑む。
腐ったホルモン?濃い焼きそば?最後までやられた山﨑選手
「ゔぉえー!!」表現にならない声を出し、ちょっと戻しそうになる中野選手。
しかし……少し経つと、「あっイケるかも?」「イケる、イケる!」
味を”腐ったクリーム”との表現してくれたが……腐ったクリームって???
抜群の順応能力を発揮してしまったが、その後も危ない機会が中野選手を襲う。
そして中野選手の反応を見て、嫌々ながらも第2走となったのは山﨑選手。喘ぎ、泣きながらも勇敢な戦士としてチャレンジを行った。
「腐ったホルモンみたいな感じ」
食べたことが無い味に苦しむ選手たち。
そしてアフロに臭いが付いていないか心配になる取材班だった。悲しそうな表情は是非動画にてご覧いただきたい。