『2023アジア選手権トラック』最終日(6月19日)に実施された女子オムニアムで梶原悠未が完全優勝を果たしてアジアのトップに輝いた。レースの詳細をお伝えする。

女子オムニアムに出場したのは13人。日本からは今大会既にチームパシュート、スクラッチ、マディソンで優勝している梶原悠未が出場した。

女子オムニアム

第1種目のスクラッチは、単独種目の時と同じように最終周回に近づくにつれて梶原の動きを他の選手たちが警戒する戦いとなる。残り2周回から駆け始めた梶原は、他の選手を並ばせることなく先頭でフィニッシュラインを駆け抜け、この種目を1位とした。

第2種目のテンポレースは梶原とリナタ・スルタノバ(カザフスタン)が中盤から終盤にかけてポイントをお互いが取り合い、梶原が10ポイントで1位。スルタノバが7ポイントで2位の結果となった。

第3種目のエリミネーション。集団がどんどん小さくなっていく中で最後まで残ったのは梶原とリー・シーウィン(香港)。最後の1対1を梶原が制して、この種目もトップで終えて、ここまで完全な結果で最終種目を迎える。

最終種開始前の暫定トップは梶原(120ポイント)、2位にリー・シーウィン(香港:112ポイント)、3位はリウ・ジャーリー(中国:98ポイント)。

レースがスタートすると梶原が暫定2位のリー・シーウィン(香港)の動きに注意をしながらポイントを重ねていく。

レース中盤になり逃げ集団とメイン集団に分かれる展開となると、梶原は逃げ集団内でメイン集団から逃げていく。残り30周を切ってメイン集団に追いつくが、上位陣を含む集団に特別ポイントが加算され、順位に大きな変動はなくレースは終盤へ。

梶原がリー・シーウィンを押さえながら、最後は単独でアタックを繰り返すなど追加ポイントを狙うが、追加はなく、ポイント差を保って優勝を遂げる結果となった。

優勝:梶原悠未インタビュー

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