2023年6月18日、『2023アジア選手権トラック』で実施された女子ケイリン種目。日本勢が表彰台を独占する快挙を果たした。
優勝は1回戦から全てのレースで1着を獲った佐藤水菜。同種目にて2年連続2回目のアジアタイトル獲得となった。銀メダルは梅川風子、銅メダルに太田りゆ。日本勢の活躍をお伝えする。
【1回戦】それぞれ着実に上位フィニッシュ
女子ケイリンには日本を含めて21人の選手が出場。
日本からは2022年アジア選手権女子ケイリンのチャンピオンでもあり、ネーションズカップ第1戦、第2戦と2連覇を果たした佐藤水菜、ネーションズカップ第1戦で銅メダルの梅川風子、そして今大会でスプリントを制した太田りゆが出場した。
1回戦は2着までが勝ち上がり。
1回戦では佐藤、梅川がそれぞれ大差をつける1着で準決勝へ。
太田は最終周回で仕掛けるが、ワン・リーファン(中国)が内側で粘ったため、2着。日本人選手は3人全員が準決勝へと進出した。
【2回戦】1組目に佐藤 2組目に梅川・太田
佐藤は1組目に出場。梅川と太田は2組目へ。準決勝は3着までが決勝へと進む。
1組目:佐藤水菜
1組目。4番手からのスタートとなった佐藤は、残り1周半を前に加速し、一気に先頭へ。先行体制に入った佐藤に唯一迫ったのはワン・リーファン(中国)。
しかし佐藤が逃げ切って1着。ワン・リーファンが2着、3着はウィジ・レスタリ(インドネシア)。佐藤が決勝へ勝ち上がった。
2組目:梅川風子・太田りゆ
2組目。梅川が先頭、太田は最後尾でレースをスタート。ペーサーが退避する残り3周で、太田が先頭へと位置を上げていく。
残り2周を前にチャウ・リンイン(中国)、アニス・ロシディ(マレーシア)が前に出ると、太田が3番手、梅川は4番手となる。
最終周回前に加速していく梅川が先頭に出ると梅川がそのまま逃げ切り1着。2着にはチャウ・リンイン(中国)。一時4番手まで位置を下げていた太田は、最後に追い上げて3着。
決勝へは佐藤、梅川、太田と3人が進出する結果となった。