『2023アジア選手権トラック』マレーシア大会の2日目には男子、女子、それぞれのカテゴリーでアジア選手権では初となるエリミネーションが実施され、男子には橋本英也、女子には内野艶和が出場し男女共に優勝、初代チャンピオンという結果を得た。

橋本英也

内野艶和

2023年6月15日『2023アジア選手権トラック』マレーシア大会の2日目が実施された。この日のプログラムの最後に組み込まれたのは男子、女子のエリミネーション。

男子種目には14人、日本からは橋本英也が出場。
女子種目には13人がエントリー、日本から出場したのは内野艶和。

エリミネーションのルール

2周ごとに最後尾の選手が1人除外(エリミネート)され、最後は1対1の勝負で決着。

男子:毎回最後尾から攻める”体力お化け”の橋本

男子のレースがスタートすると最後尾につけたのは橋本。エリミネーションのセオリーは「集団先方で除外を防いでくこと」、そして「なるべく外側を走らずに体力を消費しないこと」だが、2周に1回除外周回を告げるベルが鳴るたびに大外から少し前に出ては、最後尾へ戻るという走りを繰り返す橋本。

集団がどんどんと小さくなっていき、残ったのは3人。再度最後尾となっていた橋本が一気に加速すると、残った2人を置き去りにして、最後はウィニングパフォーマンスを披露し、優勝を果たした。

「除外周回の度に最後尾から攻める」というセオリー無視な走りを魅せた橋本が、男子エリミネーションのアジア初代チャンピオンの座を得た。

男子エリミネーション結果(PDF)

女子:苦手種目(好きだけど)で優勝を果たした内野

事前インタビューで「エリミネーションではいつもやらかしてしまう」と言っていた内野。

レースでは、途中で他国の選手による落車が発生するなどトラブルがあったものの、今回は集団の前段から中盤付近でレースを展開し、最後の2人にまで残る。最後に残ったのは内野とヤン・シャンユー(香港)。

内野は最終周回で一気に加速し、ヤンを置き去りにしてフィニッシュ。エリミネーション種目でアジア選手権の初代チャンピオンの栄冠を得る結果となった。

女子エリミネーション結果(PDF)

初代チャンピオンたちのインタビュー

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