「トラック競技における革命」をテーマの1つに掲げ、2021年に初開催された『UCIトラックチャンピオンズリーグ』。
世界のトップ選手らを招待し、展開が早くルールが分かりやすい種目を実施するなど、既存のファンだけでなく新たな視聴者層の獲得にも注力していた。
大会公式サイトでは2023年5月10日、3年目となる2023シーズンの全日程とフィナーレを飾る開催地を発表。この記事ではリリースの内容をお伝えしていく。
『UCI Track Champions League』リリース(2023年5月10日)
3年連続、ロンドンでフィナーレ
トラックチャンピオンズリーグの主催者である「Warner Bros Discovery Sports」は5月10日、2023年シーズンの全5ラウンドの日程と、第4・5ラウンドをロンドンの「Lee Valley Velopark」で開催することを発表。
「Lee Valley Velopark」は初開催となった2021年シーズン、そして2年目を迎えた2022年シーズンでも第4・第5(最終)ラウンドの開催地に選ばれており、3年連続でトラックチャンピオンズリーグのフィナーレを飾ることになる。
2023年の第4・第5ラウンドは例年同様、2日間連続で行われる。全5ラウンドの日程は以下の通りだ。
「トラックチャンピオンズリーグ」2023シーズン開催日程
日程 | 開催地 | |
第1ラウンド | 2023年10月21日(土) | 未発表 |
第2ラウンド | 2023年10月28日(土) | 未発表 |
第3ラウンド | 2023年11月4日(土) | 未発表 |
第4ラウンド | 2023年11月10日(金) | ロンドン |
第5ラウンド | 2023年11月11日(土) | ロンドン |
例年より早い閉幕
新たに発表された2023年シーズンにおける「UCIトラックチャンピオンズリーグ」の開催日程。例年より1ヶ月ほど早く開幕し、早く閉幕する。
これには13の自転車競技の世界選手権を一斉に開催する合同大会、『2023 UCI自転車競技世界選手権』の開催(8月初旬)が関係している。詳しい理由に関しては以下記事をご覧いただきたい。
例年より早く開幕!『2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ』の開催が決定/UCI Track Champions League
競輪の日程との相性は?
今回注目したいのが、競輪の日程との相性だ。日本のトラック競技選手の多くは、日本の競輪でも活躍している選手たち。
競輪では例年年末に開催される「KEIRINグランプリシリーズ」に向けて、多くの選手が1年かけて鎬を削り合っている。10月〜11月には男女において、グランプリへの出場権をかけたG1レースも開催される。
11月〜12月にかけて開催されていた2021年・2022年のチャンピオンズリーグでは、仮に招待されたとしても、基本的に異なる会場で実施される全5ラウンドを移動しながら戦い抜くため、11月のG1レースやKEIRINグランプリシリーズに出場することが日程的に難しかった。
しかし2023年シーズンのチャンピオンズリーグは例年より1ヶ月早く開催される。
2023年特別競輪・チャンピオンズリーグ日程
日程 | 日程 |
オールガールズクラシック(ガールズG1) | 10月2日〜4日 |
寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1) | 10月19日〜22日 |
「チャンピオンズリーグ」第1ラウンド | 10月21日 |
「チャンピオンズリーグ」第2ラウンド | 10月28日 |
「チャンピオンズリーグ」第3ラウンド | 11月4日 |
「チャンピオンズリーグ」第4ラウンド | 11月10日 |
「チャンピオンズリーグ」第5ラウンド | 11月11日 |
競輪祭女子王座戦(ガールズG1) | 11月21日〜23日 |
競輪祭(G1) | 11月21日〜26日 |
男子はチャンピオンズリーグに出場する場合、『寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)』への出場を諦める必要があるが、一方の女子では、ガールズケイリンの特別開催とチャンピオンズリーグを兼ねることが日程的には可能であると言える。
2023年のトラック競技・競輪は、どんな第4四半期を迎えるのか。以上の日程も踏まえつつ楽しみにしていただけたら幸いだ。