2023年5月12日、伊豆ベロドロームで開催されている『2023全日本選手権トラック』にて、エキシビションの形式で女子チームスプリントが実施され、日本記録が更新された。

エキシビション

主催者招待により行われた『エキシビション 女子チームスプリント』。結果は「全日本選手権トラック」の順位付けの対象とはならないが、記録は公認される。

従来の日本記録は2022年10月12日、2022世界選手権トラックにて記録された48秒074(梅川風子・太田りゆ・佐藤水菜)。

BMXライダーを迎えて日本記録更新

今回エキシビションレースは2本実施された。

エキシビションAチームは1走:酒井亜樹、2走:梅川風子、3走:佐藤水菜。
エキシビションBチームは1走:酒井亜樹、2走:太田りゆ、3走:佐藤水菜。

これまで日本ナショナルチームは1走:梅川風子、2走:太田りゆ、3走:佐藤水菜のメンバーで挑んできたが、今回はBMXレーシング全日本選手権3位(2022)の酒井亜樹を1走として迎え、2走を交代する形で実施。

エキシビションAは48秒197、エキシビションBは47秒932。エキシビションBが日本記録更新となった。

エキシビションBリザルト(PDF)

選手コメント

太田りゆ

「亜樹ちゃんと合わせたのは1回だけで、その時は千切れてしまっていました。不安な中でのレースで、今日も実際千切れてましたし、(日本記録などの)大きな目標は難しいかもと思っていました。でも1走と3走が頑張ってくれて、日本記録が出てよかったなと思います。

チームとしての課題は、今回も私が千切れてしまいましたし、2走だと思います。アジア選手権では『2走を梅川風子選手と交代しながらやっていく』と、先ほどコーチから言われました」

佐藤水菜

「3走は2走について行くだけなので(1走が変わっても)大きな変化はないんですが、練習の刺激になります」

酒井亜樹

「男子でも長迫吉拓選手がBMXの出身ですが、その繋がりで2月にトラック競技のテストに参加しました。BMXとは自転車が全然違うので、最初は力の出し方があまり分かりませんでしたが、BMXで培ってきたことをここで活かせられたら嬉しいなと思っています。今日は緊張してしまいましたが、もっと練習して良いタイムを出していきたいです」

2023全日本選手権トラック 大会スケジュール

全日本トラック前に振り返る、各種目の日本記録一覧(エリート・ジュニア・パラサイクリング)/『2023全日本選手権トラック』5月12日〜15日