2023年5月13日、『2023全日本選手権トラック』大会2日目に女子オムニアムが実施された。4種目の総合得点を競うこの種目に勝利したのは梶原悠未、今大会2枚目の日本チャンピオンジャージを手にした。
オムニアムのルール
1日を通して全4種目を行い、総合点で順位が競われる複合種目。スクラッチ→テンポレース→エリミネーション→ポイントレースの順に実施され、3種目目までの合計得点を持ち点として、最後のポイントレースが行われる。
女子オムニアム
6人がエントリーした女子オムニアム。メンバーは梶原悠未(TEAM Yumi)、古山稀絵(チーム楽天Kドリームス)、内野艶和(チーム楽天Kドリームス)、池田瑞紀(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)、垣田真穂(チーム楽天Kドリームス/早稲田大学)、川本莉子(鹿屋体育大学)。
第1種目のスクラッチでは、チーム楽天Kドリームスの4人によるアタック合戦となるが、決定的な逃げには繋がらず、勝負は最後のスプリント勝負へ。垣田、梶原、内野の順で最終周回へ入ると、梶原が2コーナーから踏み出すと内野が続いて垣田を抜いて最終ストレートへ。梶原に内野が迫るが最後は梶原が先着。1位に梶原、2位に内野、3位に垣田という結果となった。
梶原と内野のポイントの取り合いとなったレースは梶原が11ポイント獲得で1位、内野が7ポイントで2位、3位に5ポイントで垣田。第1種目と同じ結果。川本はこの種目で途中棄権となった。
この種目も梶原と内野のトップ争いが続くかと思われたが、1回目の除外周回で内野が除外されてしまう。池田、古山と除外されて残ったのは梶原と垣田。垣田が逃げて、梶原が追う展開となったが、梶原が垣田を抜き去り先着。1位は梶原、2位は垣田、3位は古山の結果。
最終種目はポイントレース。ここまでの総合順位は梶原120ポイント、垣田110ポイント、内野108ポイント、池田102ポイント、古山100ポイントとなってレースが始まる。
レースは80周20km、ポイント獲得周回は8回。1回目のポイント周回は梶原が1着をとり、他の選手を更に突き放す。2回目と3回目は内野が1着を得るが、梶原が2着をとり、ポイント差はなかなか縮まらない展開となる。
残り50周を切ってからアタックしたのは池田。単独で先頭を走ると4回目と5回目のポイント周回で1着を得て、順位を上げていく。しかし6回目のポイント周回で1着をとったのは梶原。この時点で2回のポイント周回を残し、暫定2位の内野に18ポイント差をつけて事実上の優勝を決定させた。
残ったポイント周回では7回目と8回目に内野が1着となり15ポイントを加算。しかしながら梶原がリードを守り切って149ポイントで優勝。最終種目でポイントを量産した内野は139ポイントで2位。中盤に逃げてポイントを量産した池田が126ポイントで3位となった。
順位 | 選手名 | チーム |
1位 | 梶原悠未 | TEAM Yumi |
2位 | 内野艶和 | Team Rakuten K Dreams |
3位 | 池田瑞紀 | Team Rakuten K Dreams/早稲田大学 |