ブリヂストンサイクリングの選手たちがトップを争ったレースを橋本英也が制し、今大会個人種目2つ目の金メダルを獲得した。

伊豆ベロドロームで開催されている『2023全日本選手権トラック』の2日目には、男子スクラッチが実施された。

スクラッチのルール

男子は15km・60周、女子は10km・40周で実施される中長距離種目。「トラックで行われるロードレース」とも言われる「最後に1着でフィニッシュした人が勝ち」のシンプルなルール。

男子スクラッチ

今種目には33人がエントリー。予選を経て勝ち進んだ24人が決勝へと進出した。

アタックしては吸収されてを繰り返し、高速で進んでいくレースは、続々と途中棄権者が出ていく展開。ラスト10周を切ったところで残ったのはチームブリヂストンサイクリングを主な選手とした11人。

ラスト8周を切ったところで飛び出したのは河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)。じわじわと集団を突き放すと、1/4周ほどの差で先頭を走っていく。

残り2周をきっても逃げる河野と追う集団の展開は変わらないが、橋本英也を先頭に集団がスピードアップしていくと、河野との差があっという間に詰まっていってしまう。

残り1周の時点で集団に捕らえられた河野。そして橋本が先頭に出て逃げきり体制へ。その橋本の後輪にぴったりと付けるのは窪木一茂。

最終周回は橋本が踏み込んでいく、窪木が抜けるかどうかの展開。

しかし最後まで先頭を譲らなかった橋本が1着。2着に窪木、3着には今村駿介が窪木の直後にフィニッシュする形となった。

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橋本英也選手インタビュー

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