ロードレース最高峰の大会の1つである『パリ〜ルーベ ファム 2023*』と、『パリ〜ルーベ 2023*』が4月8日・9日に開催された。

超過酷なレースとして知られる本大会には、4月20日から開催される『2023ネーションズカップ第3戦』に出場予定の選手も参戦。

本記事では『パリ〜ルーベ』と『2023ネーションズカップ第3戦』の両大会に出場する選手を紹介しつつ、「連戦の影響は?」「疲労困憊のなかでも大丈夫?」などの疑問にもクローズアップしていく。

※『パリ〜ルーベ ファム 2023』:女子カテゴリー, 『パリ〜ルーベ 2023』:男子カテゴリー

『パリ〜ルーベ』とは?

『パリ〜ルーベ』とは、フランス北部に位置する首都「パリ(Paris)」から、さらに250kmほど北に位置する街「ルーベ(Roubaix)」までを走り切るロードレース。

最大の特徴は”たちの悪い”石畳

2021 Track Cycling World Championships Roubaix

最大の特徴は「パヴェ」と呼ばれる石畳の道を走ること。

石畳を走るレースは他にも存在するが、『パリ〜ルーベ』の石畳は群を抜いて”たちが悪い”。パンクや落車などのアクシデントはほぼ必ず発生するし、2023年大会でも、タイヤが車輪から外れて中のチューブが飛び出すようなパンクも起こっていた。

サポートカーの底には鉄板を装着

走り難いのは選手だけでなく、その他のスタッフや審判も同じ。サポートカーなどの車両の底には鉄板が装着されることも。わだちで中央が盛り上がった道を走る際、石畳と車両の底が接触して発生する故障トラブルを防ぐためだ。

5つの最高峰レース「モニュメント」の1つ

総走行距離は約250km、うち計50km程度が石畳区間。「北の地獄(Hell of the North)」の異名を持つ。

その過酷さ、1896年から120年以上も続く伝統なども相まって、フランス国内外で広く親しまれている『パリ〜ルーベ』。ワンデーレース*の中でも世界最高峰とされる5つの「モニュメント 」に数えられているレースだ。

2023年は男子はマチュー・ファンデルプール(オランダ)、女子はアリソン・ジャクソンが優勝した。

※ワンデーレース:1日で完結するレース(2日以上は「ステージレース」)

コンディションは大丈夫?ルーベからミルトンへ

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