【女子短距離】出場を見送っている強豪国
『2023ネーションズカップ第3戦』の女子短距離では、多くの強豪国が出場を見送っている。
第1・第2戦にてメダルを獲得した日本はじめ、マチルド・グロ(スプリント現世界王者)、タキ マリー ディヴィン・クアメ(500mTT現世界王者)を擁するフランス、イギリス、オランダ、ニュージーランドの女子短距離チームがエントリーせず。
第3戦では主に、好成績をまだ残せていない国がエントリーしている。
スター選手たちを擁する「強豪国」
ベルギー
『2023ネーションズカップ第2戦』にて、ケイリンで佐藤水菜に続く銀メダルを獲得したニッキー・デグレンデルがエントリー。
デグレンデルは2018年にケイリンにて世界チャンピオンに輝いている実力者。2018年〜2019年には短期登録選手としてマチルド・グロらと日本の競輪にも出走していた。
「食事は小倉、バンクはいわき平が好き」優勝したニッキー・デグレンデル選手へインタビュー!/ガールズケイリンインターナショナル2018
2023年は「UECヨーロッパ選手権トラック」にも出場し、得意のケイリンでメダル獲得に迫る5位でフィニッシュしている。
ドイツ
チームスプリントにて2年連続で世界チャンピオンに輝いているドイツ女子短距離チームからは、アレッサ カトリオナ・プロップスターが第3戦にエントリーしている。
リー ソフィー・フリードリッヒ、エマ・ヒンツェ、ポーリン・グラボッシュの女子エリート強豪トリオに、2022年シーズンごろから加わった若手選手だ。
第1戦では以上の4人体制で挑んだチームスプリントにて金メダル獲得に貢献。第2戦では個人種目に出場を絞り、ケイリンにて佐藤水菜、ニッキー・デグレンデルに続く銅メダルを獲得した。
第3戦は先輩トリオがエントリーを見送っているため、個人種目のみへの出走が予想される。表彰台争いに絡んでくるであろう、注目選手の1人だ。
中国
東京2020オリンピックまで実施されていた2人制のチームスプリントでは世界記録を保持していた中国。オランダの元スター選手であるテオ・ボスがコーチに加わり、3人制への変更後も強さを維持している。
『2023ネーションズカップ第3戦』でもバオ・シャンジュー(鲍珊菊)、グオ・ユーファン(郭裕芳)、ユアン・リインの世界選手権メンバー*が第1戦・第2戦に引き続き連続出場する予定。チームスプリントでは第1戦で銀メダル、第2戦では金メダルを獲得している。
※第1戦ではチャン・ウェイを加えた4人体制で出走している
カナダ
『2023ネーションズカップ第3戦』開催国のカナダからもエントリー。女子短距離チームは第1戦ぶりの出場となる。
東京2020オリンピックにてスプリントの金メダリストに輝いたケルシー・ミシェル、ケイリンの銅メダルを獲得したローリン・ジェネストらがエントリーしている。
「2022ネーションズカップ」ではメダル複数枚を獲得していた2人。しかし2023年に出場した第1戦では、全3種目にて決勝進出ならずの苦い結果に終わっている。
3月28日時点でのオリンピックランキングでも、全3種目で出場枠獲得圏外。自国開催でもある第3戦にて何としても好成績を残したい立場だ。
その他の注目選手
マーサ・バヨナ(コロンビア)
『2023ネーションズカップ第1戦』 | 『第2戦』 | 2022年の主な成績 |
スプリント9位 ケイリン8位 |
スプリント10位 ケイリン16位 |
「ネーションズカップ第1戦」500mTT優勝 「ネーションズカップ第1戦」ケイリン2位 「ネーションズカップ第1戦」スプリント3位 「ネーションズカップ第2戦」スプリント3位 「ネーションズカップ第3戦」500mTT・ケイリン優勝 「ネーションズカップ第3戦」スプリント2位 |
ミリアム・ヴェチェ(イタリア)
『2023ネーションズカップ第1戦』 | 『第2戦』 | 2022年の主な成績 |
スプリント14位 ケイリン31位 |
スプリント4位 ケイリン8位 |
「ネーションズカップ第1戦」500mTT 2位 「ネーションズカップ第2戦」500mTT 3位 |
ウルスラ・ロス(ポーランド)
『2023ネーションズカップ第1戦』 | 『第2戦』 | 2022年の主な成績 |
ケイリン11位 チームスプリント5位 |
ケイリン23位 チームスプリント7位 |
「UECヨーロッパ選手権」ケイリン2位 「UECヨーロッパ選手権」チームスプリント3位 |
クリスティーナ・クロナン(オーストラリア)
『2023ネーションズカップ第1戦』 | その他の主な成績 |
スプリント21位 ケイリン5位 |
「2023オセアニア選手権トラック」スプリント1位 「2023オセアニア選手権トラック」チームスプリント1位 |
オレナ・スタリコワ(ウクライナ)
ウクライナからはオレナ・スタリコワが第3戦へエントリー。東京2020オリンピックではスプリントにて銀メダルを獲得し、ケイリンでも4位のスタリコワ。世界屈指の選手が招待される「UCIトラックチャンピオンズリーグ」にも2021年・2022年に連続で出場している選手だ。
ウクライナ女子短距離チームは第1・第2戦でも選手を派遣していたが、オレナ・スタリコワにとっては第3戦が「2023ネーションズカップ」の初戦となる。
主な成績
大会 | 成績 |
東京2020オリンピック | スプリント2位 |
2022UECヨーロッパ選手権トラック | ケイリン3位 500mTT 2位 |
【第3戦・女子短距離】注目選手まとめ
国 | 選手名 |
ベルギー | ニッキー・デグレンデル |
ドイツ | アレッサ カトリオナ・プロップスター |
中国 | バオ・シャンジュー グオ・ユーファン ユアン・リイン |
カナダ | ケルシー・ミシェル ローリン・ジェネスト |
コロンビア | マーサ・バヨナ |
イタリア | ミリアム・ヴェチェ |
ポーランド | ウルスラ・ロス |
オーストラリア | クリスティーナ・クロナン |
ウクライナ | オレナ・スタリコワ |
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『2022世界選手権トラック』
『2022ネーションズカップ第1戦』, 『2022ネーションズカップ第2戦』, 『2022ネーションズカップ第3戦』
『2022コモンウェルスゲームズ』
『2022 UECヨーロッパ選手権トラック』
『2023 UECヨーロッパ選手権トラック』
『2022トラックチャンピオンズリーグ』