「Deaf Away Days」が見たチャンピオンズリーグ

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ろう者のためのサイクルコミュニティ

「Deaf Away Days」の第3弾ではトラックチャンピオンズリーグをレポートしつつ、イギリスに住むろう者のためのサイクリングコミュニティである「Deaf Cycling UK」にも取材を実施。

「Deaf Cycling UK」は、イギリスに住む聴覚に障害を持つ人たちに自転車の安全な乗り方をレクチャーしている団体であり、ろう者のサイクリストが集まるコミュニティでもある。

自転車の乗り方といっても、初めて自転車に乗る人向けのコースから、ロードやBMX、マウンテンバイクなどを乗りこなす上級者向けなど、コースはさまざま。ろう者への理解を広めるための情報発信なども行なっている。

番組内では「Deaf Cycling UK」に所属するろう者のサイクリストにインタビューを実施している。

「サイクリングは私にとって重要なものです。自転車に一緒に乗ることでろう者のコミュニティが社会の一員であることを実感できます。それに自然や外の空気を楽しみながらリラックスすることで、メンタルヘルスにも良い影響を与えてくれます。

初めて参加する時は緊張しましたが、自転車の新しいテクニックを学ぶことができ、今ではインストラクターになれるようにトレーニングしています。このろう者のコミュニティは私を外へ連れ出してくれるきっかけにもなり、自信を持つことにも繋がっています」

Deaf Cycling UK

「Deaf Away Days」エピソード3のフルバージョンはこちら

 

「2025デフリンピック」が東京で開催

イギリスだけでなく、「ろう者によるスポーツ」への取り組みは世界各地で行われおり、「デフリンピック」というろう者によるオリンピックのような大会も実施されている。オリンピック・パラリンピックと同様に4年に1度、夏季大会と冬季大会が開催されている国際スポーツ大会だ。

そして2025年(夏季大会)の開催地となるのが、東京。第25回目の開催となり、1924年にパリで初回大会を迎えてから100周年を迎える記念大会となる。

 

ロード、マウンテンバイクの2つの自転車競技を含む全21競技が実施され、3000人ほどの選手が約80カ国を代表して出場する予定だ。

参照:スポーツTOKYOインフォメーション

デフリンピックの意義や実施方法、そして支援方法などについては「全日本ろうあ連盟」が発信している『デフリンピックってなに?』のページをご覧いただきたい。

「全日本ろうあ連盟」公式サイト

「日本ろう自転車競技協会」

日本国内においてろう者に関わる自転車競技の普及・振興など、総合的な事業を行なっているのは「日本ろう自転車競技協会」という団体。

選手や指導者を育成し、デフリンピックなどの国際大会にナショナルチームを派遣している。

国内外のレースやイベントの日程や、参加レポートなどを公式サイトや公式Facebookアカウントなどで発信している。

選手の活躍や「2025デフリンピック」に向けた自転車競技での取り組みなど、気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

「日本ろう自転車競技協会」公式サイト

「日本ろう自転車競技協会」公式Facebook

「お互いが思いやりを持って活動することで理解を深める」ビーチバレーボールを通じた交流/ビーチノーマライゼーション

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