佐藤水菜が金メダル獲得で2連覇達成

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決勝:衝撃の強さで佐藤が優勝、梅川は落車し5位

決勝のメンバーは下記の6人。

佐藤水菜(チーム楽天Kドリームス)
梅川風子(ナショナルチーム)
アレッサ・プロップスター(ドイツ)
ヘッティ・ファンデルヴォウ(オランダ)
タキ マリー ディヴィン・クアメ(フランス)
ニッキー・デグレンデル(ベルギー)

レースがスタートし、隊列の並びはプロップスター、梅川、デグレンデル、クアメ、佐藤、ファンデルヴォウの順になって周回を重ねていく。始めに動きを見せたのはファンデルヴォウ。残り3周のぺーサー退避の前に最後尾から位置を上げていくと、この動きに飛びついたのはクアメ。残り3周から2周の間に少しずつ位置をあげ、先頭のプロップスターに並びかけたファンデルヴォウ。

残り2周でプロップスターが先頭、その後ろには梅川。並走してファンデルヴォウとクアメとなり、5番手にデグレンデル、最後尾に佐藤となる。

先頭争いが続く中、残り1周半でクアメが外から仕掛けると、同時に佐藤も発進していく。最終周回に入る際には3人の先頭争いに大外から加わり、残り半周では集団から抜けきって単独トップでフィニッシュへ。最終的には2位以下を大きく突き放して1着とした。

佐藤はネーションズカップ2大会連続、そして自身2つ目となるネーションズカップ女子ケイリン金メダル獲得を決めた。2位はデグレンデル、3位はプロップスター。

梅川は最終周回でファンデルヴォウと接触し落車。レースには復帰できなかったものの、最終成績を5位として終えた。

太田が出走した7-12位決定戦は、太田が4番手から最終周回で仕掛けるが前には届かず。このレースを4着でフィニッシュし、最終成績は10位。

選手名 国名
優勝 佐藤水菜 チーム楽天Kドリームス(日本)
2位 ニッキー・デグレンデル DEGRENDELE Nicky ベルギー
3位 アレッサ カトリオナ・プロップスター PROPSTER Alessa-Catriona ドイツ

女子ケイリン決勝/7-12位決定戦結果PDF

佐藤水菜コメント

リー ソフィー・フリードリッヒ、マチルド・グロといった強豪選手のいないレースでしたので、前回同様「自分が勝つ」という気持ちを持って挑んでいました。それでも強い選手は多くて、1戦1戦すごく大事に戦いました。その結果優勝できて、嬉しいです。

Q:決勝は不利な状態からの巻き返しでした。

タイミングが悪いとは思っていたのですが、それでも「行く」と決めたタイミングでしたので、100%ではなく120%を出して行きました。最後のレースでしたし、出し切ることを大事に、しっかり前々で踏んだことで4車並走という苦しい中でも乗り越えられたと思います。

Q:捲るスピードが圧巻でした。

前の選手がごちゃついていて、自分に余裕もあったので、スピードに乗りやすい状態でした。

Q:2大会連続の金メダルです。

世界選手権で2連続負けてるフリードリッヒ選手とは対戦できていないので、そこに少し悔しい気持ちがあります。とはいえ2大会記録を残せたことで、世界選手権に向けて良い準備ができていると思います。

Q:パリオリンピックに向けて、という点ではどうでしょう?

第1戦、そしてこの第2戦の金メダルで、個人のポイントはしっかり積み重ねられています。その意味でも準備ができていると思います。

Q:今後の目標を教えてください。

直近にアジア選手権が控えているので、まずはそこでアジアチャンピオンの座を守ります。世界選手権では女王の座を奪えるよう、頑張ります!

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