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強豪チームも世代交代に苦戦か
その他、イギリス、ドイツ、ポーランドといった強豪チームは混迷しているようにも見える。ドイツとポーランドは世代交代が上手くいっておらず、イギリスはジェイソン・ケニー(東京2020男子ケイリン金メダル)が抜けた穴を埋められない状態。
一方でテオ・ボスコーチ率いる中国が急激にタイムを上げてきているため、日本は第1戦でトップ4に入ったものの、油断は出来ない状況だ。
いずれにせよ、日本代表は第1戦で力を示し、世界のトップ4入りを果たした。
パリ2024へのポイント争いは始まったばかりだが、各国が本気でレースをしてきた『ネーションズカップ第1戦』。その中で強さを見せたことは、他国にとっては脅威であり、日本にとっては素晴らしい出来事となった。
得られた自信を糧に今後に期待
日本記録の更新、そして4位になったことは、今の男子チームスプリントのメンバーに「パリへの道筋」をもたらした。前述したようにまだまだ伸び代だらけのチームなので、『自信』が加わることでどこまで化けるのか……それは誰にも分からないが、これからに期待を持てることは間違いない。
加えて、チームスプリントでオリンピックの出場枠を得ることができれば、個人種目のケイリン・スプリントの出場枠が付随されるルールがある。今回の結果を経て、日本の男子短距離にとって、チームスプリントの重要性が更に上がっただろう。
果たしてどこまでいけるのか、その指標を得るためにも、第2戦でのパフォーマンスに期待したい。
UCIトラックネーションズカップ第2戦は3月14日~17日の日程でエジプト・カイロで開催。
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