『2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦』、2月26日の最終日には女子オムニアムが行われ、高校生ルーキーの垣田真穂(チーム楽天Kドリームス)が13位と健闘。2020世界チャンピオンの梶原悠未(ナショナルチーム)は第1種目で落車し途中棄権となった。
2023年2月23日から26日に開催の『2023 UCIトラックネーションズカップ第1戦』はインドネシアのジャカルタで実施された。最終日の2月26日には女子オムニアムが行われ、24人が出場。日本からは2020世界チャンピオンの梶原悠未(ナショナルチーム)、そしてネーションズカップ初参戦の垣田真穂(チーム楽天Kドリームス)がエントリーした。
落車に巻きまれた梶原 第1種目スクラッチ
残り5周を切って、位置取り争いが始まる。前から4番手辺りに位置取った梶原、一方、垣田は集団の最後尾。スピードが上がっていき、最終周回に入ると梶原は前から8番手辺りに位置するが、内側で他の選手たちがいるため動けず。垣田は少しずつだが大外から位置を上げてくる。
しかし最終コーナーを回って最後のフィニッシュと思ったとこでアクシデントが発生する。梶原と並走していたデヴァニー・コリアー(カナダ)が外側を走っていた選手と接触し、落車。更に内側にいた梶原、そして梶原の後ろにいたアレクサンドラ・マンリー(オーストラリア)が、この落車に巻き込まれてしまう。梶原はこの落車で膝を負傷しDNF(途中棄権)となった。
1位:アリー・ウォラストン(ニュージーランド)
2位:ネア・エバンス(イギリス)
3位:アマリー・ディデリクセン(デンマーク)
垣田は大外から攻めたものの18位でスクラッチを終えた。
第2種目:テンポレース
レースはメイン集団を1周追い抜いた4人が上位となる。
1位:クララ・コッポニ(フランス)
2位:アリー・ウォラストン(ニュージーランド)
3位:アニータ イボンヌ・ステンバーグ(ノルウェー)
4位:リー・ジーウィン(香港)
垣田はポイントこそ獲得できなかったものの、最後の集団スプリントで上位となり、この種目を11位とした。
第3種目:エリミネーション
垣田は残り11人にまで残る。ここから残り10人となるところで、最後尾付近まで下がってしまう。しかし内側には前に出れずに詰まっているリー・ジーウィン(香港)がいたため、今回も生き残るかと思われたが、フィニッシュライン直前に進路を変えたリー・ジーウィンが外から加速し、垣田が最後尾となり除外となってしまった。最後まで残ったのは上位争いを繰り広げているコッポニ(フランス)とウォラストン(ニュージーランド)。一騎打ちの勝負を制したのはウォラストン。