女子:苦しみながらも垣田と内野が粘りを見せる
女子エリミネーションには21人が出場。日本からは内野艶和がナショナルチームとして、垣田真穂がチーム楽天Kドリームスとして出走した。
レースは序盤からゆっくりとしたペースとなるが、日本の2人が後方に置かれてしまう展開となる。しかし、危ないところではしっかりとペダル踏み、除外を避けていく内野と垣田。
体力を使いながらも粘りのある走りを見せて、残り10人になるまで除外されずにレースを進めていく。
残り9人となったところで、除外周回では最後尾に内野と垣田、そしてヴィクトワール・ベルト(フランス)が位置してしまう。ホームストレートでの勝負は垣田が内側へ、内野は外側へと別れたが、ベルトが内野に外から被さるような形で前に出させず、内野が最後尾となって除外されてしまう。
迎えた次の除外周回では、垣田が集団を前にして内側に詰まり、行き場を無くして最後尾となって除外されてしまった。
この結果、内野は最終成績を9位、垣田は8位とした。
優勝争いはアリー・ウォラストン(ニュージーランド)とネア・エバンス(イギリス)の戦い。最終周回で後方からエバンスを一気に突き放したウォラストンが先着し、金メダル獲得を決めた。
ウォラストンは既にチームパシュートで金メダルを得ており、今大会2個目の金メダル獲得となった。
垣田真穂選手 インタビュー
Q:チームパシュートに続いてのエリート戦でした。
チームパシュートでは日本記録を2回も更新できて嬉しかったです。スタートする前はめっちゃ緊張してたんですが、スタートしてしまえば「やってやるぞぉ!」って感じでした。チームを良いタイムに持っていくための一助になれて良かったです。
Q:課題は感じましたか?
車間を縮めればもっとタイムが出ると思います。これからもっと細かいところも練習して、タイムを縮めていきたいです。
Q:チームとしての課題はどうでしょう?
さっきと同じになってしまいますが、車間距離とかラインの綺麗さですね。
Q:日本記録を出したことについてはどうですか?
「え〜っ!」って感じです。練習では出せるとか思ってなかったですし、こっちに来て意外に速いタイムで回ることができて、びっくりです。
Q:エリートでのエリミネーションはいかがでしたか?
ジュニアで走った時はレース感など全くない状態で走って、本当に何もできずに終わりました。自分の力も出せずに終わって悔しい思いをしたので、今回はしっかり見て、考えて走ったんですが、やっぱりエリートクラスは力が違いすぎますね。レース経験もあると思うんですが、力の差を感じたことで「もっと強くなりたい」と思いました。
Q:一番前に出るシーンもありましたね。
「チャレンジャーだから何してもいいよ」って言われてたんです。せっかく出させてもらうんだし、なんでもありだなと思ってやってきました。
Q:楽しさとか、怖さとかはどうでしたか?
ジュニアの時は「めっちゃ近いところにおる!」って怖かったんですが、そんなことしてたら絶対戦えないし、どれだけ相手が近くに来ても強気に行こうって思っていました。「エィヤー!」みたいな気持ちで走ってました(笑)
Q:初日・2日目が終わって、ここまでの感想を教えてください。
エリートクラスの力の差がすごすぎて、今は全然戦えないです。でも明日以降もマディソンとオムニアムも出させてもらえるので、しっかり自分のできることをして、最大限の力を出したいと思います。