トラック競技短距離にて活躍し、短期登録選手として日本の競輪でも出走経験のある、チェコ男子選手のトマシュ・バベク。2023年2月9日、自身のSNSでトラック競技ナショナルチームからの引退を発表した。

本記事では選手としての実績を振り返りつつ、本人コメントとともにトマシュ・バベクの引退についてお伝えしていく。

トマシュ・バベク略歴

1987年生まれ、チェコ共和国出身の男子短距離選手。

2008年頃から大陸選手権等で活躍し始めるも、2011年に交通事故に遭い、選手生命が危ぶまれる程の大怪我を負ってしまう。

しかし大手術とリハビリの末、復帰を果たすと2016年にはケイリンにてヨーロッパ大陸タイトルを獲得。2017年には世界選手権にてケイリンの銅メダルを手にし、さらにチェコ選手として初となる1kmTTの表彰台(銀)にも輝いた。

見事なカムバックを果たしたトマシュ・バベク。大怪我を乗り越えた強さに加え、顔には復帰後もプレートが入っていたことから、「ターミネーター」と呼ばれることも。

2017年には短期登録選手として日本の競輪にデビュー。2018年の12月まで64レースに出走し、28勝を収めた。

2019年以降はヨーロッパ選手権で1kmTT金メダル獲得のほか、ワールドカップのケイリンでもメダルを獲得。衰えない強さを示してきたトマシュ・バベクだったが、36歳を迎える2023年にナショナルチームを引退することとなった。

後進育成者としての顔も

トマシュ・バベクの活動は選手活動だけではない。「トラックサイクリングアカデミー」という団体をロビン・ワグナー(バベクと同じく、チェコの男子短距離選手)と設立し、幅広い層に向けてトラック競技の魅力を発信している。

このアカデミーでは「Japanese Keirin Special」というレッスンも提供しており、レッスン受講者には「Kokusai Keirin Senchu」という修了証書が贈られるそうだ。

参照:Akademie dráhové cyklistiky , Keirin.jp, トマシュ・バベク公式サイト

チェコのターミネーターと呼ばれる男、トマシュ・バベク選手インタビュー

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