若手選手のデビュー戦
注目選手としてまず挙げたいのは、垣田真穂・池田瑞紀の女子中長距離 若手選手。
両者とも2023年3月に高校を卒業する18歳で、これまではジュニアカテゴリで活躍。2022年はジュニアのアジア選手権や世界選手権でメダルを獲得した、期待の新人だ。この大会がエリートカテゴリのデビュー戦となる。
そしてまだ出場種目は発表されていないものの、2人のインタビュー(垣田インタビュー/池田インタビュー)で語られたことを加味すると、日本チームとして「女子チームパシュートでのパリオリンピック出場」を狙っているらしい。
チーム種目で枠を取れば、個人種目にも出られる
これまでの女子中長距離メンバーは梶原悠未・古山稀絵・内野艶和の3人。4人1チームで行うチームパシュートにはメンバーが足りず、物理的に出場が不可能だった。
2人の若手選手が加わることによって、チームパシュートでパリ出場枠を目指すことが可能に。さらにチームパシュートで枠を獲得すると、マディソン、オムニアムへの出場権も自動的に付与される。一番「美味しい椅子取り合戦」に加わる権利を得られた、ということだ。
ジュニアで成績を残した2人への期待という点でも、チームパシュートへの希望という点でも、女子中長距離種目の「新たな1歩」に注目していただきたい。
ヒーローたちの躍進に期待
期待がかかるのは若手選手のみにとどまらない。
2021年、2022年の世界選手権で連続して女子ケイリン銀メダルを獲得。日本のガールズケイリンでも飛ぶ鳥を落とす勢いの佐藤水菜、
2022年世界選手権男子スクラッチで銀メダルを獲得した窪木一茂、
窪木とともに2022年のネーションズカップ第1戦でマディソン銀メダルを獲得した今村駿介、
同じく2022ネーションズカップ第1戦では2種目で優勝、東京2020オリンピック女子オムニアム銀メダリストの梶原悠未。
2022年のメダリストたちがどのような戦いを見せてくれるのか?にも注目したい。
ネーションズカップ第1戦は2月23日、インドネシア・ジャカルタにてスタートする。
『ネーションズカップ第1戦』とはどんな大会?初心者にも見ていただきたい2つの理由/インドネシア・ジャカルタ 2022年2月23日から