2023年2月23日から26日にかけて開催される『ネーションズカップ第1戦』。全3戦で実施される自転車トラック競技国際大会の、2023シーズン初戦だ。開催地はインドネシア・ジャカルタ。
この記事では『ネーションズカップ第1戦』における、日本選手たちの注目ポイントをお伝えしていく。
総勢19選手の総力戦
ネーションズカップ第1戦には19選手が派遣される。……落ち着いて考えてみると結構な人数だ。これが実現した背景には「UCIトラックチームランキング」の存在がある。
自転車トラック競技の世界には、国や地域による「ナショナルチーム」のほかに「UCIトラックチーム」が存在する。
そして『ネーションズカップ』は「トラックチームの晴れ舞台」とも言える大会だ。
「トラックチームの晴れ舞台」
世界選手権や大陸選手権は「ナショナルチーム」しか出場ができない。一方でネーションズカップは、ナショナルチームとしての枠に加えて、これまでの成績によって加算される「トラックチームランキング」の上位チームにも出場枠が用意される。
つまりトラックチームを持つことで1つの国(または地域)からより多くの選手を大会に出場させ、ポイントを獲得、あるいは経験を積ませられるということ。選手が多い国であればあるほど、トラックチームの必要性が増す寸法だ。
その、トラックチームランキング上位5位をまとめたものが以下である。日本のトラックチームである「チーム楽天Kドリームス」を赤で、「チームブリヂストンサイクリング」を青でマークした。
出典:TISSOT UCI TRACK NATIONS CUP – QUALIFIED TRADE TEAMS(PDF)
ご覧の通り、堅実にポイントを積み上げたおかげでほとんどの種目でチーム枠を獲得することができた。
このランキング結果はネーションズカップ全3戦に適用されるため、日本チームは多くの選手が大会に出場し、ポイント獲得や経験積み上げに邁進することができるのだ。