2021年の初開催から2年目となり、新たなスター選手やチャンピオンが誕生した『2022UCIトラックチャンピオンズリーグ』。
「トラック競技における革命」をテーマの1つに掲げ、展開が早くルールが分かりやすい種目を実施するなど、既存のファンだけでなく新たな視聴者層の獲得にも注力していた本大会。
そして大会終了後、開催期間中に収集した”データ”に関するリリースが発表された。
公式アプリでライブデータを提供
2022年大会の開催中には、公式アプリで全選手のパワーや速度、心拍数などをライブでチェックできるサービスも展開し、より臨場感を味わえるレース観戦体験を提供していたチャンピオンズリーグ。
大会終了から約3週間後の2022年12月22日、公式アプリなどを通して計測された様々なデータのなかから、特筆すべき”数値”が公表された。本記事ではそれらのデータについてご紹介していく。
レースの臨場感が倍増 無料アプリでフィナーレを楽しもう/『UCIトラックチャンピオンズリーグ』第4・5ラウンド(12月2日・3日)
基本情報
まずは『2022UCIトラックチャンピオンズリーグ』の基本情報に関する”数字”からご紹介。
4箇所で全5ラウンドを実施
2022年大会は11月12日から12月3日の間、以下の4箇所にて全5ラウンドが実施された。
国・地域 | ベロドローム | |
第1戦 | スペイン・マヨルカ島 | Velòdrom Illes Balears |
第2戦 | ドイツ・ベルリン | ベルリンベロドローム |
第3戦 | フランス・パリ | Vélodrome National |
第4,5戦 | イギリス・ロンドン | リーバレーベロパーク |
72人が出場
2022年大会には前年同様72人が出場。男女、短・中長距離にそれぞれ18人ずつが選抜され、全5ラウンドを戦い抜いた。
この72人のうち、33人が2大会連続出場となり、日本から参戦した中野慎詞・内野艶和を含む39人が初出場を果たした。
60の世界タイトル、28枚のオリンピックメダル
出場した72人の選手には、大会側からその素質や実績が評価され事前に招待を受けた選手と、『2022世界選手権トラック』で上位を占めた選手がいる。すなわち世界トップクラスの選手たちな訳だが、72人が獲得してきた世界選手権タイトルを合計すると60タイトル、オリンピックでのメダルは28枚にも及ぶ。
合計150レースを実施、合計824周を走破
世界各国から選りすぐりの72選手が出場した2022年大会で実施されたのは、前年同様以下4種目。
短距離:スプリント、ケイリン
中長距離:スクラッチ、エリミネーション
全5ラウンドで合計150レースが実施され、その総走行距離は206kmに達した。
また、「4種目×男女×5ラウンド」の合計40種目が実施された本大会では、20選手が1種目以上を制し、競争率の激しさを物語る開催となった。
では次に、開催期間中に公式アプリでもチェックすることができたデータから、最大パワーや最速スピードなど、チャンピオンズリーグ主催者が注目した数値についてご紹介していく。