最大パワー出力
まずは、どれだけのパワーがペダルに伝わっているかを示す「ワット(watt)」の最大値をご紹介。
全5ラウンド・150レースのなかで計測された最大パワー出力は、男子短距離のジェフリー・ホーフラント(オランダ)による「2,271ワット」。ロンドンラウンドでのスプリント第1戦にて計測された数値だ。
この怪力は身長1.84m、体重100kgというたぐいまれな体格を誇るジェフリー・ホーフラントにこそ出せるものかもしれない。
一方女子ではケルシー・ミシェル(カナダ)が「1,525ワット」の最大値を計測している。
最速スピード
次に紹介されていたのが全5ラウンドを通しての最速スピード。瞬間速度ではなく、200m区間での平均速度を参照した最速スピードが紹介された。
2022年チャンピオンズリーグ最速に輝いたのは、男子短距離で総合優勝を果たしたマシュー・リチャードソン(オーストラリア)の「73.2km/h」。最終ラウンド・ケイリン決勝にて、絶対王者のハリー・ラブレイセンを下した際に計測された数値だ。
決勝までを勝ち抜き、駆け引きの中でもなお最速スピードを記録するマシュー・リチャードソンのポテンシャルには、今後も要注目だ。
女子の最速スピードを記録したのは、大会最大パワー出力(女子)も記録したケルシー・ミシェルで「65km/h」。第3ラウンド・ケイリン予選にて計測された。
カナダのタレント才能発掘プログラムで見出されたその素質は、東京オリンピックで金メダルを獲得した後も、パリに向けて進化し続けている。
最大心拍数
最後に紹介されていたのが、選手の最大心拍数。一定の時間内に心臓が拍動する回数のことで、通常は「bpm(beat per minutes)」のように1分間の回数を指すものだ。
同じ年齢の人であれば心拍数と運動の強度との関係はほぼ一定であることから、運動の強度を計る目安として用いられる。
健康な成人の安静時の心拍数は1分間に約60〜100回。
出典:厚生労働省
チャンピオンズリーグで計測された最大心拍数は、女子短距離のサラ・バンダム(カナダ)と、男子短距離のアジズルハスニ・アワン(マレーシア)の「209bpm」。レースの過酷さが窺える数値だ。
来場者数・ネットアクセス数は?
本リリースには選手に関する数値の他に、”観客”に関する数値も紹介されていた。
18,000人が来場
全5ラウンドが実施された2022年のチャンピオンズリーグ。各ラウンドは1日で完結するプログラムとなっている。この5日間で会場となるベロドロームに訪れた来場客数は「18,000人」。各ラウンドへ平均3,600人の観客が足を運んでいる。
なかでもフィナーレを飾ったロンドンラウンドは、チケットが完売となるほどの人気があり、多くのファンが詰め寄せる開催となった。
オンラインでもファン獲得へ
その他にもインターネットを通したファンとの結びつきについても本リリースでは言及している。
2021年大会の舞台裏を描いたドキュメンタリーシリーズ「Behind the Scenes」の再生数は2022年大会の開催中だけでも「2,520万回」を突破。チャンピオンズリーグおよび公式スポンサーの「Eurosports」のSNSプラットフォームへは「5,219万ユーザー」がアクセスした(2022年大会開催中)。
2年目となる開催でも新たな試みを実施し、現地でもオンラインでも多くの観客の注目を集めた「UCIトラックチャンピオンズリーグ」。3年目となる2023年大会にも、何やら新しい取り組みを開始する模様だ。
ぜひその動向に注目いただくとともに、世界屈指のメンバーが集う今大会で、輝かしい結果を収めた選手たちの今後の活躍にも注目してほしい。
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